【高校野球】日大山形の2年生エース・本田聖「どんどん押して三振取る」…14日開幕・東北大会6県代表校の注目選手紹介
14日開幕の春季高校野球東北大会(石巻市民ほか)に出場する6県代表校から、注目選手を紹介する。日大山形(山形)のエース本田聖(2年)は、昨夏の甲子園でも登板した本格派右腕。東北舞台でも威力ある直球で打者を封じ、夏に向けて弾みをつける。 真っ向勝負でねじ伏せる。日大山形・本田は「チームが勝つため、強気の投球をしていきたい」と意気込みを語った。スライダーやチェンジアップなど多彩な変化球を持つが、「決め球はストレート」と自信を持つ。どんな相手も力強い直球で抑えていくつもりだ。 昨年は1年生ながら公式戦でベンチ入りし、夏の甲子園でもおかやま山陽との1回戦でマウンドに立った。冬場には直球をさらに生かすため、変化球の精度向上を意識。落ちる球については握りの深さなどを調整し、落差や制球をコントロールすることで「腕を振れるようになったし、キレも良くなったと思う」。他の変化球も磨きをかけ、ストライクを取れる球種も増えて投球の幅も広がった。 今春の県大会準決勝・鶴岡東戦に先発。3回までは無安打に抑えたが、その後につかまり5回4失点。試合も0―4で敗れた。「高めに浮いた球を打たれてしまった」と反省を口にしたが、「(3回までは)低めに投げ切れた」と手応えも得た。夏にリベンジするため、東北大会でさらに腕を磨く。 昨秋までは捕手として本田とバッテリーを組んでいた高橋直叶(3年)、同学年の岩下瑛斗(2年)ら投手陣は駒がそろうが、昨秋から背負うエースナンバーを譲る気はない。「ストレートでどんどん押して三振を取る。そうやってチームに勢いをつけていきたい」と意気込んだ本田。盛岡大付との1回戦(14日)でも、威力十分の直球で相手打線を封じ込む。 (有吉 広紀) ◆本田 聖(ほんた・ひじり)2007年11月25日、山形県生まれ。16歳。酒田四中では軟式野球部に所属。選抜チームの酒田シャークスで全国大会出場。日大山形では1年春から公式戦ベンチ入り、1年秋から背番号1。176センチ、75キロ。右投右打
報知新聞社