「子会社が予備鍵をチェックする手続きがあったが…」三菱UFJ銀行 半沢頭取が“貸金庫窃盗”の経緯を説明
三菱UFJ銀行の元女性行員が貸金庫から十数億円相当を盗んでいた問題で、16日、半沢淳一頭取がはじめて会見を行い「銀行ビジネスの根幹を揺るがすもの」と謝罪すると共に、犯行を未然に防げなかった要因を説明した。 【映像】「心よりお詫び申し上げます」半沢頭取が頭を下げて謝罪 会見冒頭、半沢頭取は「私ども三菱UFJ銀行練馬支店、玉川支店において発生した元行員による貸金庫からのお客様資産の窃取事案につきまして、信頼・信用という銀行ビジネスの根幹を揺るがすものであると厳粛に受け止めており、お客様や関係者の皆様に心よりお詫びを申し上げます」と謝罪した。 犯行手口については、営業課の支店長代理であり貸金庫業務を統括する立場にあった女性行員が支店で保管していた“予備鍵”を不正に利用して貸金庫を無断で開け、現金等の資産を窃取したと説明。 予備鍵については「子会社が第三者目線で定期的な点検」を実施していたものの、 「運用の細かいルールが不十分だった」だったという。 今後の対策については、「予備鍵の各支店での保管を取りやめ、本部の一括管理とする抜本的な対応策を講じる」と述べた。 また、記者から窃取の発覚から公表まで時間を要した理由について問われると「被害を受けられた可能性が高いお客様への対応、全店調査、緊急対応策などが完了したことを踏まえ、11月22日に対外公表を行った。まずお客様対応を最優先で取り組んだ。対応策に目処がついたタイミングでご説明させていただくのが、一番お客様の不安を払拭できることに繋がるのではないかと考えた」と説明した。 さらに自身の進退については「現在、被害に遭われたお客様への補償、そして貸金庫を利用していただいてるお客様の不安の解消を最優先に取り組んでいる。今後、しっかりお客様に向き合い、補償対応をしっかり進めるとともに、真因分析をさらにしっかり進め、再発防止策を策定し、実行に移していくことが私の現在の最大の責任であると認識している。自身も含めた役員の処分につきましては、この後の調査分析を進め、責任を明確にする中で具体的に検討して参りたい」と述べた。 (ABEMA NEWS)
ABEMA TIMES編集部