<矢野妃菜喜>アニメ「ニートくノ一」インタビュー “新たな扉”開く 2025年は「どんどん挑戦」
しづり以外のキャラクターで気になるのが、ひなと中山透のラブラブなペアだという。透はひなの不幸体質を許容するほど溺愛しており、「推しですね。イチャイチャしているのが癖になっていて、私もそれを求めてしまうんです。隙あらばイチャイチャします。注目のポイントの一つです」と熱弁する。
◇汚い音に挑戦
矢野さんは、同作の出演が発表された際、「私の中の引き出し全部……いやそれ以上使った最高にクレイジーな作品です」とコメントしていた。
「収録時期的に、ギャグ系に振り切った作品にメインで出演するのは初めてだったので、できるのかな?という不安も最初はありました。共演者は、すごい方ばかりですし、負けてはいられない!という気持ちもありました。もっとできる! こっちの方向は?と挑戦させていただける作品で、印象的だったのが『もっと汚い音を出せる?』というディレクションでした。しづりは、寝息、いびきも汚いんです。ベースは可愛いんですけど、生々しいところもあります。いろいろな挑戦をさせていただきました」
しづりを演じる中で“新たな扉”も開いた。
「引き出していただきました! あやめ役のファイちゃん(ファイルーズあいさん)は、あやめのヤバいところを存分に表現していて、『もっとMをくれ!』となるので、どんどん引き出していただきました。音響監督さんにもいろいろな方向を試していただけましたし、すごく勉強になる作品でした。成長できたと思います。ただ、大変でもありました。周りの方がすごすぎて、どうしよう?ともなったのですが、この作品をきっかけに、今はギャグ作品が楽しい!と思えるようになりました。振り切って演じました」
しづりは、ニートであり、天才でもあり、さまざまな表情を見せる。コロコロと表情が変わるところが大きな魅力となっている。
「オーディションの段階ではニートの部分のセリフが多かったのですが、実際に収録が始まると、普通の時はどんな声なんだろう? 格好いい姿の時はどれくらい格好いいんだろう?と探って、相談しながら演じさせていただきました。演じる中で、“しづりはこういう声”ということを意識しすぎない方がいいと感じるようになりました。甘える時はとことん甘えて、格好いい時はきっちり格好よく……と3キャラくらいを演じている意識でした。大変でしたが、終わるともっとやりたかったな……と寂しいんです。気の早い話ですけど、まだまだ演じたいです!」