【日経平均株価考察】日米中銀の金融政策会合の結果により乱高下も
25日線、75日線付近で小刻みな動き
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。足元では、ローソク足の実体が25日移動平均線、75日移動平均線付近でもみ合う動きが続いています。先週はこのもみ合いを上抜けることができるかどうかがポイントでした。 実際には、週初6日(月)にはローソク足の実体が25日線を上抜けで75日線にかかるまで上昇しましたが、その後は窓をあけて下落。5日(水)にはローソク足の実体が25日線も割ってしまいました。ただし、その後は小幅に上下し、25日線は回復しています。 今後の展開はどうなるでしょうか。ローソク足の実体が短く、小幅に上下する動きが続いています。このような場合には、25日線や75日線をはさんで子刻みな動きになるため、上抜けたり下抜けたりしても一喜一憂する必要はありません。中長期的な流れを見るようにするといいでしょう。 ポイントとして、上方向は直近の戻り高値である5月20日の高値(3万9437円)、下方向は直近の押し安値である5月30日の安値(3万7617円)が目安になります。値幅は1800円程度しかありません。この間でもみ合っている間は様子を見るというのも一つの方法です。どちらかに抜けてから出動しても遅くはないでしょう。 上抜けした場合、心理的節目となる4万円、3月22日の高値(4万1087円)あたりが次の目標になります。下方向は、4月19日の安値(3万6733円)あたりまでは押し目買いの好機と見ていいでしょう。
参考資料
・日本経済新聞 日経平均株価
下原 一晃