『村井の恋』第3話に『ダンダダン』第4話も 10月の“これだけは観てほしい”神回4選
秋アニメもほぼ出揃いましたが、アニメファンのみなさんはお気に入りの作品を見つけたでしょうか? 今回は10月も終わったということで、先月放送されたなかで特に面白かった4エピソードをご紹介。まだ視聴する作品に迷っている方は参考に、たくさん観ている方は振り返りのためにご確認ください。 【写真】『村井の恋』第3話場面写真
『ダンダダン』第4話「ターボババアをぶっ飛ばそう」
少年ジャンプ+発の有名なマンガが原作、『映像研には手を出すな!』『犬王』などのサイエンスSARUがアニメーション制作ということで秋アニメスタート前から大本命視されていた『ダンダダン』ですが、ここまでその期待を超えてくるようなエピソードばかり。なかでもこの第4話が今のところ一番好きという人も多いのでは。 話としては、霊媒師の家系に生まれた女子高生・モモ(綾瀬桃)と、同級生でオカルトマニアのオカルン(高倉健)という主人公ふたりが、ターボババアという異常なスピードを持つ怪異と鬼ごっこをする……でほとんどなのですが、そのアクション描写がスピードとアイディアに溢れていてとにかく楽しい。特に運動会でおなじみのあのクラシック曲(「ウィリアム・テル序曲」)のアレンジが流れるあたりは何度観ても息を呑みます。締めのモモとオカルンの間に生まれた絆を感じさせる「また明日」まで含め、序盤のクライマックスとして最高の一話だったでしょう。 また、一転して主人公ふたりのラブコメな第5話との対比も印象的でした。
『村井の恋』第3話
正味なところ本作はアニメーションとしてリッチとは言えませんが、作画だけがアニメの評価点ではないよな、という当たり前のことに改めて気付かされるのが『村井の恋』。担任の田中先生と、彼女に恋する男子高校生・村井による恋愛ストーリーで、それほどキャラクターは動かないものの、多様な見せ方と声優さんの熱演(特に田中役の日笠陽子さん)によって、勢いのある恋愛ギャグものとしてかなりイケているのです。 しかもそれまでギャグ色のほうが強かったなかで、この第3話では田中が村井からの思いを正面から受け取って新たに関係を築き始める……と恋愛ものをしっかりやりきってくれて、作中のセリフを借りると「尊!」。ほかの作品ではちょっと味わえない“よさ”のある快作です。