米国のカマラ・ハリス副大統領　［写真　カマラ・ハリス　フェースブック］

「有権者が彼女といかなる政治的意見の相違を持っていようと、唯一の愛国的大統領候補はカマラ・ハリスだけです」 米ニューヨークタイムズ（ＮＹＴ）は３０日（現地時間）、今回の大統領選挙で民主党大統領候補のカマラ・ハリス副大統領への支持を公式宣言した。 ＮＹＴはこの日、編集委員会名義で公開した「大統領のための唯一の愛国的選択」という見出しの記事で「ハリスは必要な代案、それ以上」とし「副大統領、上院議員、州法務長官を歴任した経歴が後押しする楽観的事例もある」と評した。米国で最も影響力のある進歩性向のメディア・ＮＹＴは、これまで大統領選挙で民主党候補を公開的に支持してきた。 ＮＹＴは「ハリスはすべての有権者、特に移民システムから公教育、住宅価格、銃器暴力など米国政府の誤った失敗に挫折し憤怒する有権者にとって完璧な候補ではないかもしれない」とし「しかし、我々はハリスと相手候補の記録を比べてみることを促す」と述べた。ＮＹＴは「今回の大統領選挙は米国の価値をき損し、規範を無視して米国を強くした制度を解体することを明言した人物を最高位職に招待するか否かに関すること」とし、ハリス候補の経歴と政策を列挙し、ハリス候補が代案だと提示した。 ＮＹＴは共和党大統領候補のトランプ前大統領については「トランプより米国大統領として資格のない候補は想像しがたい」とし、「トランプは私益より国家の利益を優先視することを要求される公職に道徳的に不適合だということを自ら証明した」と批判した。続けて「このような欠格事由はトランプの大統領職務遂行能力を制限する他のすべての要素、すなわち犯罪疑惑、高齢、政策に対する関心不足、ますますおかしくなっていく側近たちと共に複合的に作用している」と指摘した。また、「米国の有権者がトランプに立ち向かわなければ、トランプ前大統領は米国の民主主義に甚大で持続的な害を及ぼす権力を持つことになる」と憂慮を示した。 また、ＮＹＴは「２０２０年に編集委はトランプ再選に反対する最も強力な主張を展開したが、４年が過ぎた今、多くの米国人はトランプの欲を忘れてしまった」と指摘した。同時に「我々はトランプの２期目が１期目よりはるかに被害が大きく、分断を招くという事実を認識することを促す。ハリスだけが唯一の選択だ」と締めくくった。