台風10号で被害、屋久島の観光名所・縄文杉に通じる登山道がきょう7日再開 コース一部に迂回路、停電のため「携帯トイレ準備を」と町
台風10号の影響で通行止めとなっていた鹿児島県屋久島町の縄文杉登山道は、7日から利用を再開する。登山口に向かう町道や森林軌道の仮復旧が完了した。コース上の小杉谷、大株歩道にあるトイレは停電で使えないため、町は登山客に、携帯トイレを準備するよう呼びかけている。 【写真】登山道を覆う土砂の撤去作業をするガイドのメンバー=3日、屋久島町(屋久島観光協会ガイド部会提供)
町によると、地元ガイドらが復旧に取り組み、6日までに安全が確認された。ただ、コース後半にある推定樹齢3000年の「大王杉」(高さ約24メートル、幹回り約11メートル)付近の歩道は一部損壊したため、約70メートルの迂回(うかい)路がある。 縄文杉は年間約5万人が訪れる屋久島で人気の観光名所。9~11月は登山客が特に多く、早期再開を求める声が出ていた。 九州最高峰・宮之浦岳(標高1936メートル)に向かう登山道や町道は復旧のめどが立っていない。推定樹齢3000年の「弥生杉」が折れる被害があった白谷雲水峡に通じる県道も通行止めが続いている。世界自然遺産地域を走る西部林道は7日から日中の通行が可能となる。
南日本新聞 | 鹿児島