ヤマハ発動機、日髙祥博社長が辞任 「家族のケアに専念したい」 渡部克明会長が社長を兼務
ヤマハ発動機は9月30日、社長の日髙祥博氏(61)が同日付で辞任したと発表した。今月16日に日髙氏を切りつけた娘が殺人未遂の疑いで逮捕される事件が起きていた。日高氏は取締役会に「父親として家族のケアに専念したい」と辞任を申し入れたという。10月1日付で、現会長の渡部克明氏(64)が社長を兼務する。同時に設楽元文取締役が代表取締役副社長に就任する。 日髙氏は2018年1月の社長就任後、二輪事業の構造改革などによる収益力向上を推進。20年からは日本自動車工業会の副会長も務めてきた。 新社長の略歴は次の通り。 わたなべ・かつあき 1982年3月名古屋大学工学部卒業、4月ヤマハ発動機入社。2007年1月ヤマハモーターパーツマニュファクチャリングベトナム社長、10年3月執行役員、10年11月生産本部長。11年3月上席執行役員、14年3月取締役、16年3月常務執行役員、18年1月代表取締役副社長執行役員就任、22年1月代表取締役会長。24年10月から社長職を兼務。1959年11月15日生まれ、64歳。愛知県出身。