日向坂46 加藤史帆ら4人同時卒業でグループの今後はどうなる? 残されたメンバーの課題は
日向坂46 三期生・四期生の成長が鍵に
ここで課題となるのが、残されたメンバーが、この局面をどのように乗り越えていくのかである。4人が抜けた穴を埋めるのは決して簡単なことではないが、筆者は先日行われた『TOKYO IDOL FESTIVAL 2024』(『TIF』)で初の単独ステージに立った三期生の上村ひなの、高橋未来虹、森本茉莉、山口陽世の姿を見て、日向坂46の未来は明るいと確信した。必ずしもおひさまだけが集まるわけではないフェスというステージで、シングル表題曲ではなく三期生楽曲中心の攻めたセットリストや山口の煽りを見て感じたのは、今後のグループを背負っていく覚悟だった。 その上で、2022年に加入した四期生の成長も欠かせない。『新参者 LIVE at THEATER MILANO-Za』や『日向坂ミュージックパレード』(日本テレビ系)など四期生全体での露出も多く、すでに団結力は十分だろう。加えて、平尾帆夏や竹内希来里など個人活動で名前を広げているメンバーも多い。10月25日に公開される四期生全員が出演する映画『ゼンブ・オブ・トーキョー』は四期生の新たな一面を見せる場となる。 今後の鍵となるのは、一期生と二期生が積み上げてきたものを、いかに三期生と四期生が継承していくのかだろう。現在の三期生と四期生の活躍を見れば、もはや心配は杞憂だが、これから日向坂46の勢いを止めないためにも、より個としての活躍が求められる。個性的なメンバーが揃っているだけに、活躍できる場は多方面に開かれているはずだ。 また、日向坂46は櫻坂46と同期間に新メンバーオーディション開催することを発表した。キャッチコピーは「好きで。好きで。好きだから。」。応募者は両グループを併願することが可能となっている。門戸を広げることで、より広い視野でメンバーを見つけられる利点がある。 今回のオーディションの開催はおそらく4人の卒業を踏まえたものでもあるだろう。グループが長く続いていくためには世代交代のタイミング、そしていかに魅力的でスター性のあるメンバーが加入するかが重要となってくる。近年はじっくりと育てていくというよりも、即戦力を求めている傾向も感じられ、グループにすぐフィットできるのかも重要なポイントだろう。未来の日向坂46メンバーの加入は、必ずやグループに変革をもたらしてくれると期待したい。 ※1:https://www.hinatazaka46.com/s/official/diary/detail/56834
川崎龍也