沖縄米兵の「性暴力」、相次ぎ発覚ナゼ? 知事に報告ナシ…専門家「隠ぺい」 県警は「プライバシー保護」【#みんなのギモン】
■玉城知事が外務省に抗議…外相は
「ただ沖縄県の玉城デニー知事は3日、外務省に抗議しました。『本来であれば、子どもたちを誘拐から守ることを最優先に、直ちに関係機関・地域が連携して安全確保に取り組むべき事案であったと考えます』と怒っています」 「抗議を受けて、上川外務大臣は情報共有のあり方を関係省庁と検討し、アメリカ側に事件・事故防止の徹底を求める、と話しました」 刈川くるみキャスター 「日本側だけではなく、アメリカ側との連携も必要になる事案ですが、今回のことに関してアメリカ側はどういった説明をしているんでしょうか?」 小野解説委員 「アメリカ空軍の司令官が6月に沖縄県庁を訪れました。『遺憾に思う』と述べましたが、謝罪の言葉はありませんでした」
■沖縄国際大学の教授の見方は
小野解説委員 「今事件が相次いでいる、そして情報伝達もできていない。どう見るか、沖縄国際大学の前泊博盛教授に聞きました」 前泊教授 「情報共有をしなかったということは隠ぺいされたようなもの。隠ぺいが新たな被害を引き起こした可能性もある。そもそも世界のアメリカ軍基地の中で、フェンスの向こう側で、性犯罪は数多く起きている。そして性犯罪は繰り返される。そのことを直視すべきだ」
■情報伝達の範囲は?…官房長官が説明
小野解説委員 「日本政府としてどう対応していくのでしょうか?」 「林官房長官は情報伝達の範囲について『被疑者により犯行が行われたと認められる事案については、例外なく情報伝達を行う。また被害者のプライバシー保護の観点から、それぞれの事案ごとに伝達可能な範囲の内容を自治体に伝える』と説明しました」 「沖縄県警は、アメリカ軍兵士らによる性暴力事件があった場合、検察と相談の上、事件の検挙や送検の段階で速やかに県と情報を共有する、という方針を示しています」 鈴江アナウンサー 「今回の事案が報道されるまで、沖縄県知事も知らなかったということに本当に驚きますけれども、今後速やかに情報共有されることで、まずは県民の皆さんが安全確保をできるようになってほしいなと、心から思います」 小野解説委員 「12日、アメリカの駐日大使が声明を出しました。『沖縄に駐留する兵士の訓練と教育を改善する。監視も強化する。全力を尽くす』。その言葉は、今はまだ信じられません」 (2024年7月12日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
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