支払いが現金のみの店でもカードを使える! ウーバーイーツの裏技的使い方【チャリンコ爆走配達日誌】
連載【ギグワーカーライター兼ウーバーイーツ組合委員長のチャリンコ爆走配達日誌】第66回 ウーバーイーツの日本上陸直後から配達員としても活動するライター・渡辺雅史が、チャリンコを漕ぎまくって足で稼いだ、配達にまつわるリアルな体験談を綴ります! * * * ウーバーイーツの自転車配達員を6年8ヶ月もやっていると「この人、頭のいい使い方しているな」「なるほど、確かにウーバーイーツの方が便利だ」と感心させられる注文者や店をちらほら見かけます。 そこで、私が配達中に見たウーバーイーツを賢く利用する事例を紹介したいと思います。 最近よく見かけるようになったのは、個人で営業されている飲食店の料理をお昼休みに注文する方。 お昼休みは店にとっての書き入れ時。個人経営店の多くはテーブル席は相席、スタッフは最小限の人数で店を回しています。こういう店でけっこう見かけるのが「お昼の時間帯の支払いは現金のみ」というルール。 お昼休みという短い時間に人が集中する場合、クレジットカードの読み込み時間やスマホを取り出してQRコードを表示させるまでの時間はレジが混雑する原因となり、店の回転効率に大きな影響を与えてしまうのでしょう。都内のオフィスエリアにある個人店に行くと、入口やレジで「お昼は現金のみです」の張り紙を見かけることがあります。 そんな、現金しか使えない店の料理をクレジットカードやQRコード決済で払えるのがウーバーイーツを間にはさむ方法。 ウーバーイーツをクレジットカードやQRコード決済を使って利用する場合、注文者がウーバーイーツの運営側に料理の代金や配達手数料まとめて支払う形をとっています。そして後日、店や配達員に代金が振り込まれます。そのため、ウーバーイーツからの注文を受けてもレジが混雑することはありません。そういった理由からなのか、お昼休みに現金しか使えない店でもほとんどがウーバーイーツによる注文は普段通り受けていて、クレジットカードやQRコード決済が可能です。 ウーバーイーツによるデリバリーを行なう個人店はコロナの影響で増加。クレジットカードやQRコード決済には対応していないけど、ウーバーイーツには対応する店をかなり見かけるようになりました。というわけで、現金しか使えないからと諦める前に、店の入口にウーバーイーツのステッカーが貼ってあるか確認してみてください。 深夜の配達をするようになってから気づいたのが、閉店時間を過ぎている店で料理を注文する方。 人手不足の影響なのか、コロナをきっかけに営業形態を見直したのかはわかりませんが、今、大手のファストフードチェーン、牛丼チェーン、ファミレスなどは24時間営業の店舗が少なくなりました。コロナ前は24時間営業していたところも深夜0時には店を閉めるところが増えました。 深夜に配達していると、そんな閉店後の大手チェーンの店に行き、商品を受け取る機会が増えました。看板の明かりが消え、前に立っても開くことのない自動ドアを手で開けて店内に入る際、当初は「受け取る店を間違えていないだろうか」と不安になったものですが、いまではすっかり慣れました。 フードデリバリーだけではなく、テイクアウトにも対応すると利用者が増えると思うのですが、大手チェーンではレジのシステムの関係もあるのでしょう。地図アプリなどで検索すると「営業時間外」と表示される店でも、大手チェーンならフードデリバリーだけ対応しているところもあるので、深夜に食べたくなった方はウーバーイーツのアプリを立ち上げて、配達を受け付けているかどうか確かめてみてください。