菅原咲月、副キャプテンとしての適性を考える

　菅原は、長らく不在だった副キャプテンに就任。今年12月14日に千葉・幕張メッセ 幕張イベントホールで開催された『乃木坂46 大感謝祭2024』Day1の中で発表され、菅原は涙ながらにファンの前で報告した。 　乃木坂46の5期生として2022年2月に加入した菅原は、32ndシングル『人は夢を二度見る』で初の選抜メンバーに抜擢されると、35thシングル『チャンスは平等』ではアンダーも経験。5期生楽曲「バンドエイド剥がすような別れ方」ではセンターも務め、いつにも増して輝き、変幻自在に表情を変えていく菅原の姿に、ファンの視線は釘付けになった。 　菅原自身も随所で語っているように、一見するとクールに見られがちだが、『乃木坂工事中』（テレビ東京系）の29thシングル『Actually…』ヒット祈願企画で、おみくじの小吉を連続して引き当てたことがきっかけで、MCのバナナマンから「小吉」というあだ名をつけられるなど、愛されキャラな一面もある。 　だが、『振り返れば、乃木坂』（幻冬舎）の中で秋元が「5期生の中でも二人は特に、『ちゃんと引き継いでいこう』みたいな意識を持ってくれていて、新しい5期生の個性と、昔の乃木坂を融合させようとしてくれてる感じがすごくする」と井上和と菅原への印象を明かしていたように、グループのために常に行動している冷静さも持ち併せている。また、5期生の冨里奈央は『EX大衆』2024年8月号（双葉社）の対談の中で、「さっちゃん（菅原）は普段は面白いことばかりしているのに、いざというときはしっかりしているギャップが好きで」と語っていたことも。メンバーの発言からもわかるように、5期生の中でも常にグループや自分のことを客観視できている、とても頭の良いメンバーでもある。彼女が副キャプテン就任を報告した12月14日のブログにあった「乃木坂46というグループを守れるように」（※3）という言葉がそのすべてを物語っている。梅澤もブログの中で「さつきは 周りの状況をみたり 今どんな風に動けばいいのかと考えたり 周りの子に光を当てたり、 そういうことが当たり前にできる子です」（※4）と綴っていたが、菅原が持つバランス感覚は副キャプテンというポジションに求められる大切な要素だろう。 　これから6期生の加入が控えている乃木坂46。新世代が新たに加わる中で、より後輩たちをバックアップできる先輩像が求められるタイミングとして、菅原の副キャプテン就任は適切ではないか。右も左も分からない6期生の相談役に徹しつつ、3期生と4期生、さらに6期生をつなぐ架け橋のような存在となっていくことだろう。愛される人柄の良さと冷静な視点を持つ菅原は、過渡期にあるグループをうまくまとめてくれそうな気がする。 　そして忘れてはならないのは、副キャプテンはその先のキャプテンを見据えた人選でもあるということだ。これから乃木坂46は変化が待ち受けているが、“副キャプテン 菅原咲月”がいれば、安心してグループの梶を任せられるだろう。 ※1：https://www.nogizaka46.com/s/n46/diary/detail/64263 ※2：https://encount.press/archives/248309/ ※3：https://www.nogizaka46.com/s/n46/diary/detail/102963 ※4：https://www.nogizaka46.com/s/n46/diary/detail/102965