デビューを目指す12名で韓国合宿スタート 格段にレベルアップしたパフォーマンスの連続にJ.Y. Park驚嘆<Nizi Project Season 2 Part 2>
JYPエンターテインメントとソニーミュージックによる日韓合同オーディション・プロジェクト「Nizi Project Season 2」が韓国合宿に突入し、「Part 2」となってリスタート。日本合宿を通過した12名の参加者がデビューを目指し、韓国でさらに厳しくなるミッションに臨む。まずは個人レベルテストが始まったが、日本合宿の時と比べて驚くべき成長を見せる参加者が続々。「Part 2 第1話」で披露されたユウキ、ハル、ユウのパフォーマンスを考察と共に振り返る。 【写真】元気でキュートな姿で魅了した ユウキ ■日本合宿から3ヶ月後に始まった韓国合宿 日本合宿から3ヶ月-日本在住の参加者たちが韓国にやって来た。そんな彼らを、JYP練習生の6人と一足先に来ていたケンが、手描きのウェルカムボードを持って仁川空港でお出迎え。お互いに久々の再会を喜び合った。 日本合宿では個人の評価が中心だったが、これからは1つのチームを作る為の評価に変わる。グループの中で、どれだけ個性や特徴を見せられるかがポイントだ。J.Y. Parkは、「チームにとってプラスとなる、明確な“何か”が必要」と語る。そして、審査の基準が「可能性と素質」から「実力重視」に変わる。 ■真実、誠実、謙虚 韓国合宿中に4つのミッションが課されるが、3回のレベルテストのうち、最下位である12位に2回なってしまったら、その時点で脱落が決まる厳しいルール。だが、「実力だけで評価するわけではない」と言うJ.Y. Park。実力と同じぐらい大切なのは、態度と心構え。彼が常に掲げる「真実、誠実、謙虚」が重要視される。「どれだけ優れた実力があっても、チームのプラスにならなかったり、チームの成長の妨げになる何かがありそうだ、と感じた人物は選べない」と、彼は信念を語った。 真実:カメラがある、無いにかかわらず、言葉と行動に一貫性を持つ。カメラが無い所でも、してはいけない言動はしない。 誠実:1日だけ、1週間だけ徹夜で努力して、それ以外は休む、というような焦った、偏った事をせず、規則的な生活をしながらコツコツと努力をする。 謙虚:自分には厳しく、他人には優しく接する。うわべだけの謙虚ではなく、常に自分の足りない点を直視し、周りの人に対しては短所を指摘するのではなく、感謝する。 JYPのアーティストになる為には、このように人として大切な事も求められるのだ。 ■最初のミッションは、成長を見せる個人レベルテスト 韓国での最初のミッションは、個人レベルテスト。日本合宿後から当日まで、どれだけ成長できたかをJ.Y. Parkに見せなければならない。トップバッターは、日本合宿2位のユウキ。彼が選んだ曲は、JYPの大先輩・2PMの大ヒット曲「10 out of 10」。この楽曲は、顔もスタイルも10点満点の女性に夢中になってしまった男性の気持ちを歌っていて、まだ幼いユウキが歌の世界観を表現しきれるのか、また、ユウキが2PMの力強いイメージとは真逆である事を心配するJ.Y. Park。 実際、練習では力強さを意識するあまり、常にダンスに力が入ってしまい、指導するトレーナーから「ダサい」と言われてしまう。歌の面でも「歌い方が違うのだから、マネをしても2PMのような雰囲気は出せない」と指摘が…。練習するほどに課題が増え、彼は自分を見失いかけていた。悩むユウキに、ソウダイが「大丈夫?」と声をかけ、ユウキは自分の練習動画を彼に見せながら相談。ソウダイは「2PMにならないといけない、と思わないで、そのままいつものユウキを出せるようにすればいい」とアドバイスした。 ユウキも「まずは自分の魅力を見せる事が大事」と気づき、原曲や2PMのイメージにとらわれず彼の長所である元気な姿を前面に出したパフォーマンスで勝負する事を決意し、15歳(テスト当時)のユウキらしいピュアでキュートな元気いっぱいのパフォーマンスを見せた。 満足そうな笑顔で拍手をしたJ.Y. Parkは、「まず一番印象に残ったのはダンス」と言い、彼の弱点だったキレの悪さとパワー不足が原因で崩れるダンスのラインが、今回改善された事を称賛した。そして、激しいダンスでも呼吸をコントロールして、声が細くなったり不安定にならずに歌えていた、と、歌唱力が上がった事も評価した。 唯一惜しかったのは、トップバッターな上に久々のステージで緊張したせいで、歌やダンスにプラスアルファが無かった点。決められた事は上手くできていたが、それ以外の細かいジェスチャーや表情が見られなかったところが残念だった、とJ.Y. Parkは指摘した。だが、彼がアーティストに期待するのは、“自分の短所を補える力”で、ユウキはそれを見せてくれた、と成長を認め、新たなNiziキューブを与えた。この韓国合宿でもキューブはミッションごとにあり、4つ全てを獲得したらデビューできるのだ。 ■感情表現の乏しさを見事に克服したハル 2人目は日本合宿3位のハル。彼の選曲は、これまた2PMの「Again & Again」。彼は日本合宿のチームミッションで2PMの「Witheout U -Japanese ver.-」をパフォーマンスしたが、その時、感情表現が上手くできなかった事を悔やんでおり、成長を見せたくて、今回も2PMの楽曲に挑戦する事にしたのだそう。「Again~」は、恋人に振り回されて何度裏切られても、離れられずに戻ってしまう男性の自虐を込めた心情を爆発させる内容の楽曲。J.Y. Parkはハルについて「すごく上手いけど、ちょっとロボットみたいなところがある」と感じていた。この曲は、感情表現を見せられる良いチャンスだと思っていたので、まさにハルがその点を選曲理由に挙げた事が嬉しく、期待した。 練習ではやはり、歌もダンスも感情表現が乏しい事を指摘された。「悪い女だとわかっているのに未練タラタラ」という経験はもちろん無く歌の世界観が実感として理解できない彼は、歌詞に込められた感情をノートに書いたり、自分の練習動画を何度も見て修正しながら努力を続けた。 そして本番。イントロのダンスを観たJ.Y. Parkは大きく頷き、その後も感情移入した表情で見入っていた。そして終わった途端、何度も頷きながら拍手を贈った。 「“芸術”というのは、感情を表現する事です。だから、ダンスや歌がいくら優れていても、感情が感じられなければ感動が生まれません」と話し始めたJ.Y. Parkの言葉を緊張した面持ちで聞くハル。続く彼の言葉は「でも、このハルくんのステージは、本当に芸術作品みたいでした」。”感情表現が乏しい”という弱点を理解して一生懸命に努力して直してきた事がとてもありがたくて誇らしい、と最高の称賛と共に、ハルもキューブを獲得した。 ■別人のように成長したユウのパフォーマンス 2人連続してキューブを獲得し、プレッシャーがかかる中で登場したのはユウ。日本合宿で受けた「基礎が全くできていない」という指摘を改善する為に、努力を重ねてきた、と言うユウ。それと同時に、韓国語の勉強にも力を入れたと知ったJ.Y. Parkが、学んだ中で印象的な韓国語を尋ねると、「金持ち、完成度」と答え、J.Y. Parkは思わず吹き出した。「その2つの単語を使って文書を作ってみて」というムチャぶりにも見事に応え、J.Y. Parkは大満足。「歌とダンスもそれぐらい伸びてたらいいですね」と笑顔でプレッシャーをかけて、審査が始まった。 ユウの選曲は、GOT7の「Girls Girls Girls」。この曲はリズム取りが難しく、歌い方もダンスも軽さが重要。パワフルでエネルギッシュな曲が得意なユウが上手くこなせるのか、J.Y. Parkは若干不安を感じていた。 練習で「リズムが走る、体が重い」と何度も指摘されるが、なかなか直らない…。自分でも「この曲は余裕を見せなければいけない」とわかっているが、上手くできない。そんな中、練習生の参加者たちと自分の差を目の当たりにして、焦りと不安は増すばかり。日本合宿では、ダンス10位、ボーカル11位、最終順位は8位、と、パッとしない結果が悔しく、負けず嫌いな彼は「もっと上位を狙いたい。努力次第で結果は変わる」と、自分の欠点を厳しく見つめ、練習生たちにも積極的にアドバイスを貰いながら、毎日努力を重ねた。 パフォーマンスが始まると、練習時の動きの重さはどこへやら、リズムに乗って軽く踊り、表情豊かに歌う彼に、J.Y. Parkは思わず感嘆の声を上げた。その後も何度も歓声を上げながらノリノリで見入っていた。そして終わった途端、声を出して笑い、コメントの前に「来てください」。「素晴らしかったです」と言いながら、彼にキューブを与えた。 「どれぐらい一生懸命練習したかが、感じられます」と感心し、「これは努力です。切実な努力です」と、褒め讃えた。「明るく元気な雰囲気もディテールも完璧」そして「難しいリズムも1つも外さなかった」など大絶賛が続く。それに加え、「人生でチャンスは、なかなか来ません。ユウくんは、今まさにそれを掴みました」との言葉を贈った。日本合宿のチームミッションでもJ.Y. Parkは彼の成長に驚いていたが、今回更なる成長に感動しきりだった。 日本合宿後から3ヶ月の間に、みんな驚くほど大きく成長している。この後に控えている9名のパフォーマンスにも期待は高まるばかりだ。 オーディション番組『Nizi Project Season 2<完全版>』は、Huluにて独占配信中。(毎週金曜日夜10時に新エピソードを追加)。 また「Nizi Project Season 2」の特集は、朝の情報番組『DayDay.』(日本テレビ系)で毎週放送されている他、サポーター代表 のヒロミと“ニジプロキャスター”森圭介アナウンサーが参加者のパフォーマンスを見ながら実況する『実況!ニジプロ2』(毎週土曜昼2:30-3:00、日本テレビほか)も放送中。 ◆文=鳥居美保