休職中に読んだ“お金の本”が自分を変えてくれた。ウエディングパークのブランドマネージャーが語る「自分に投資する重要性」
┌────────── 特に印象に残っているのは泉正人さんの『お金の教養』という本です。お金を使うことは消費、投資、浪費に分けられる。そして浪費をなくして投資にまわそうと書かれていました。その時に、会社にとって自分は投資商品なのだと思ったんです。だから投資された分より大きなリターンを返さなければいけない。 そして、お金だけでなく時間やキャリアにも共通する考えだと思いました。仕事が忙しくて自分に投資する時間がないと、できる仕事は増えていかないことに気づきました(菊地氏) └──────────
さまざまな本を読んでいるうちに実践で試してみたくなった菊地氏は、みるみる元気になり復職が決まった。 ┌────────── 休職中に考え方が変わり、仕事をする上で信用されることが大事だと思いました。どれくらい仕事を任せていいかわからないと思われていることはわかっていました。信頼してもらいたかったので、来た仕事に全力で取り組み、落ちているボールを拾いまくるように仕事をしました(菊地氏) └────────── 復職したばかりで無理をしすぎるのは禁物だ。ワークライフバランスはどのように考えていたのだろうか。
┌────────── 当時の上司と、最初の3カ月は残業しないと決めていました。しかし、本を読むなど自分に投資するようになってからは、定時で帰っても結果を出せるようになりました。休職して自分なりに考える時間をもったことが今の自分につながっています。いい経験でした(菊地氏) └──────────
■ [ルール2] 必要なときは本が呼んでくれる。とりあえず積ん読でもOK! 本は今でも菊地氏を支えてくれている。たとえば、仕事で悩んだときやモヤモヤしているとき、まず自分と徹底的に向き合ったら、本屋に行くのだという。並んでいる本のタイトルを眺めていると、何かしらピンとくる本に巡り合う。自宅に積ん読している本が「読んで」と言っている気がするときがあるのだ。 ┌────────── きっと自分でわかっていないだけで、答えは自分の中にあるんです。それが、読書や人との会話などの外部刺激によって引き出されてくるような気がします。だから、気になる本への投資は惜しまないと決めています。なんとなく買った本が後になって役立ったという経験を何度もしました(菊地氏) └────────── たとえば、デザイン思考やデザイン経営という言葉がよく聞かれるようになった頃、菊地氏は興味をもち書籍を何冊か購入した。ずっと手元に置いておき、その後はデザイン経営の講座に通ったこともあった。すると数年後に、自社がデザイン経営を推進していくことになり、その骨子づくりを社長に依頼されたのだ。さらに2023年10月からはデザイナーのチームもマネジメントすることになった。 ┌────────── 興味のあることがすぐ仕事につながらなくても、気になることを情報収集し続け、本として手元に置いておくことに意味があると思います(菊地氏) └──────────