特許めぐる泥沼の「法廷闘争」がプラスに働いた医薬品銘柄
医薬品には多種多様な特許が絡んでいる。利害関係者が裁判で争うことも多い(イメージ写真:Burdun/PIXTA)
医薬品はある意味で知的財産の集合体であるため、「訴訟」も付き物である。小野薬品工業(4528)と、ノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑(ほんじょ・たすく)京都大学特別教授による、制がん剤「オプジーボ」に関する訴訟はようやく和解が成立した。 一般に、裁判は互いの利害がぶつかり、「憎しみ」の連鎖となるイメージもあるが、医薬品分野の裁判はそうとは限らない。 小野薬品と本庶教授の場合もウィンウィンの和解となった。小野薬品は和解により280億円もの解決金を支払うことになったが、プラス面もある。本庶教授側も当初の要求額である約262億円を上回る金額を得ることで、悪くない結果となった。
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千住 厚