春再び 選手紹介/14 市川尚樹選手(2年)/秀平琉晟選手(2年) /愛媛
<第91回選抜高校野球大会 センバツ> ◇チーム一、俊足生かす 市川尚樹選手(2年) 50メートル走6・2秒とチーム一の俊足。秋の四国大会で公式戦デビューし、いきなり盗塁を決めた。 小学3年から野球を始め、打ったり走ったりする動きに魅了された。地元松山の中学から「もっと成長して甲子園を目指したい」と松山聖陵に進学した。 入部してすぐに「足を生かしたい」と右打ちから打席が一塁に近くなる左打ちに転向。少しでも早くものにしようと毎朝6時半ごろからバットを振った。 課題は送球のコントロール。試合前は気合を入れるために自分の胸を強くたたく。「絶対にレギュラーになってやる」と開幕を控え、闘志をみなぎらせる。 ◇確実なプレーで貢献 秀平琉晟(ひでひら・りゅうせい)選手(2年) 走塁の判断力を武器に、主に代走で出場。「メンバー入りが目標」と控えめながら雄飛を目指す。 小学3年まではサッカーをやっていたが、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を見て野球に興味を持った。地元大阪・高槻市の野球チームに入り、中学から硬式へ。「自分の力をもっと試したい」と松山聖陵に来た。 日々の猛練習に体が悲鳴を上げ、1年の夏に右肩をけがした。手術を経験し、復帰まで半年。その悔しさをバネに力を蓄えてきた。 165センチ、53キロと小柄。「身長が小さい分、派手なプレーをせずに確実にチームに貢献したい」と意気込む。【いずれも遠藤龍】