三咲の文具店がガレージゼール「結ノ市」 地域の人がつながる場に
1972(昭和47)年から続く「文具はつや」(船橋市咲が丘4)のガレージで11月23日、2回目となる「結ノ市」が開催された。(船橋経済新聞) 【写真】ガレージに店が並ぶ=三咲の文具店ガレージで「結ノ市」 同イベントを企画するのは同店で働く初谷加奈子さん。同日、文具を販売する店舗は通常営業し、ガレージ部分に集まった出店者が店を並べた。 ガレージには、移動絵本販売店が出店したほか、帽子作家、畳で小物を作るハンドメード作家などが出店。初谷さんとのつながりで「飛び出す絵本を修理して子どもたちに見てもらう」ボランティア活動に取り組む女性も店を構えたほか、保育園で出会ったパパ同士で作る自家焙煎コーヒーも販売した。同店で取り扱っているはんこメーカーの商品を体験できる「スタンプコーナー」も登場した。店頭では、市内在住のフラワーアーティストが切り花を販売し、そば粉ガレットを販売するキッチンカーも並んだ。 初谷さんの両親が始めた同店だが、現在は加奈子さんが主に店に立つ。一時は海外に暮らしていたが、店に立つようになってからSNSを使って商品を伝えているうち、来店する客層が少しずつ変わっていったという。 昨年5月、同店初の試みとしてガレージセールを開催。その後、もともと同店の顧客だったが現在は自身の作品を店内で販売している「Shojitatamiten+」の庄司さんもガレージセールの出店者に加わると、人づてに輪が広がっていったという。 今年、イベント名を「結ノ市」とし4月に1回目を開催。初谷さんは「震災のときにはコミュニティーがあることの大切さを痛感し、地域の人たちがつながる場を作りたいと思った」と話し、「互いを結ぶ」意味を込めて「結ノ市」にしたという。 「両親が主に店に立っていた時から、店で扱う商品は特に変わっていない。見せ方を変えただけ。オンラインや大型店では手に入らない特別なものを届けたい。結ノ市では、これからもいろいろなつながりを生み出せれば」と期待を込める。
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