白夜の太陽、心洗う輝き やましん南極通信部~第66次観測隊
【昭和基地=鶴岡支社・近岡国史】第66次南極地域観測隊(原田尚美隊長)は年末年始、慣例により昭和基地沖に接岸中の南極観測船「しらせ」で過ごした。記者もしらせに戻り、年越しそばやおせち料理を味わいながら、1日から2日にかけて船上から白夜の太陽を撮影した。 白夜は地球の地軸が傾いた状態で太陽の周りを回っているために起きる。夜中になっても太陽は地平線に近づくだけで沈むことはない。現地時間の1日午後10時10分ごろから翌2日午前2時50分ごろまで、40分間隔で撮影した8カットを「比較明合成」という手法で組み合わせた。 しらせが氷を砕き、あらわになった海面に黄金色の光が広がる。真っ白な氷原もうっすらと染まり、神秘的な輝きを放つ。新たな年を迎え、心が洗われるような光景に出合えた。