【水原一平通訳】カジノ専門家が解説するアメリカ賭博事情「各球団は賭博教育をしている、カリフォルニア州でNGです、と言わないわけがない」と”水原発言に疑問”大谷翔平選手への影響は…
――国際カジノ研究所所長の木曽崇さんは、「水原一平通訳と違法賭博」のニュースをはじめに聞いて、どんなことを思われましたか。 もし、試合出場に対して何かしらペナルティが課されるようなことがあると大問題で、そうなって欲しくないな、と思いながら、現実的には、過去にいろんな問題がアメリカの野球界で起こったことがあるので、心配しています。 【解説動画を見る】アメリカのスポーツ賭博事情、「ドミノ現象」で続々と合法化するのはナゼ? ――水原通訳の違法賭博問題により、ドジャースがペナルティを受ける可能性があるんですか。 ドジャースが、というより、大谷翔平選手が水原さんとの関係の中で、ということです。直接的な影響があるかもしれないし、可能性は否定できません。
MLBには、賭博に関する21の規定がある
――アメリカのスポーツチャンネル「ESPN」が報じた経緯では、そもそもFBIが捜査していたのは賭博業者。そこに大谷選手の口座からたくさんの送金があり、調べていたら水原さんの存在が浮かび上がってきたと。また水原さんの発言については、「大谷選手に賭博の借金の肩代わりをしてもらった。違法とは知らなかった。野球に賭けたことはない」と話していたそうです。ただ、これを受け大谷選手の弁護士が「大谷選手は大規模な窃盗の被害者」と声明を出しました。すると水原さんの発言が「大谷選手は自分のギャンブルや借金について知らなかった」と変わったということです。 (国際カジノ研究所 木曽崇所長)個人的には大谷選手を守るために発言を変えているんじゃなかろうかな、とは思っています。ちょっとあまりにも変わり身が短期間で激しすぎます。 ――MLBには21の賭博に関する規定があります。①野球の試合で賭けをしたら1年間出場停止とか、②自身が関与する野球の試合に賭けをしたら永久追放、③違法な賭けをしたら適切なペナルティとか。 当然、賭博そのものに対するっていうより、どちらかというとその先の八百長であったり、イカサマであったり、そういったものを防ぐためにこういったルールが定められています。