【水原一平通訳】カジノ専門家が解説するアメリカ賭博事情「各球団は賭博教育をしている、カリフォルニア州でNGです、と言わないわけがない」と”水原発言に疑問”大谷翔平選手への影響は…
スポーツ賭博 カリフォルニア州では違法、隣は合法
――今回水原さんの発言は、サッカーなどの賭博はしたけど、野球はしていないということでしたが。 (国際カジノ研究所 木曽崇所長)それが事実であれば引っかかってこないということになるんでしょうが、ただし、彼がお付き合いしてたのは、違法な賭博業者・スポーツベット業者と報じられているので、ルール③のペナルティがかかる可能性があります。 ――スポーツ賭博は、アメリカの38州でも合法化されていますが、ドジャースやエンゼルスの本拠地があるカリフォルニア州では違法になっています。 カリフォルニアは数少ない非合法の州です。他州の住民でも、カリフォルニアに移動すると、賭博をやってはいけないということになります。今回、彼らがカリフォルニア州に居住して、球団がそこにあるから、違法賭博というカテゴリーになっただけで、もしお隣のネバダ州、ラスベガスがある州に行くと合法で、そこで賭博すると問題は起こってなかったんですよね。
水原発言「違法だと知らなかった」についてカジノ専門家は…
――水原さんは「違法だと知らなかった」という発言をしてます。どう思われますか。 (国際カジノ研究所 木曽崇所長)正直申し上げると、それは私はクエスチョンマークで見ています。水原さん自身は元々エンゼルスとか、ずっとカリフォルニア州の球団にいるんですよ。球団は賭博教育を従業員にやっているし、初期の水原さん自身のコメントの中でも「自分はそういう教育を受けてきている」というコメントもちゃんとしてるんです。 ドジャーズ・エンジェルスを含め、カリフォルニア州に所在するスポーツ球団の賭博教育の中で、「この州でスポーツ賭博はNGですよ」って言わないわけがないです。なので「知らない」というのは、ちょっと私は疑問を持って見てます。 ――カリフォルニアが違法にしているのは何か理由あるんですか? どちらかというと政治的な問題だと私は思っています。アメリカは二大政党制で、共和党と民主党で実はギャンブルに関しては「共和党の方が親ギャンブル政策」をとりがちです。民主党はどちらかというとネガティブです。カリフォルニア州はものすごく民主党が強い地域なんです。なので、ちょっと後ろ向きなのかなとは思います。