今季退任の日鉄鹿島監督 「頂点経験させたかった」 野球日本選手権
第49回社会人野球日本選手権大会は第10日の7日、京セラドーム大阪で準々決勝があり、日本製鉄鹿島は三菱重工Eastに延長十回タイブレークの末に1―2でサヨナラ負けし、第45回大会(2019年)以来、4大会ぶりの4強入りはならなかった。今季限りで退任する日本製鉄鹿島の中島彰一監督の試合後のコメントは次の通り。 【写真で振り返る】激闘の準々決勝 日本製鉄鹿島vs三菱重工East ◇日本製鉄鹿島・中島彰一監督 勝たせてあげたかったですね……。ええチームだったんで。僕がどうこうではなくて、チームに頂点を経験させあげたかった。だが野球は結果。良いチームではなく勝てるチームになることを期待しています。 (最終試合となり)覚悟はしていたが、一日でも長くやりたかったなという思いもある。 <接戦の試合となった> 良い当たりもあったんですけどファウルだったり、(延長十回に満塁の好機など)終盤にはうちにツキが回ってきたかなと言うところで点数が取れなかったり……。相手にアドバンテージを与えてしまった。 <都市対抗優勝チーム対して投手陣が踏ん張った> (三回まで無安打投球だった)諸見里(俊)は思ったよりもボールがばらついていて、ピンチだったら代えようと思っていたので思い切って代えた。(2番手の)金城(伶於=れお)もヒットが続いて失点したが、強力打線相手によく頑張ってくれた。 <新人の土屋大和投手に延長のマウンドを任せた> やっぱり土屋は実質エースとして今年は投げてくれていたので。そこは信頼をして投げさせたつもりです。 <計16シーズンにわたってチームを指揮した> なんとかチームを、ほんのわずかでも良いチームにできたのではないかな。だが大きな大会で冠が取れないのは、まだまだ課題が残る部分かなと思います。頂点を狙えるチームなので、あともう一つ乗り越えなくちゃいけないところは何なのか、克服していってほしい。