首位イングランドを相手に4トライ以上の獲得と大量リードを目指すサモア【写真:齋藤龍太郎(楕円銀河)】

◇ラグビーワールドカップ2023フランス大会(9月8日-10月28日) 各プールともに最終局面を迎えているラグビーW杯で、一際注目されているのが、日本代表が所属するプールDの動向です。 【画像】最新の世界ランキング イングランドとサモアの順位は? プール上位2チームが決勝トーナメントへの切符を手にすることができるなか、唯一3戦3勝で勝ち点14のイングランドは、すでに1位通過を決めています。日本時間10月8日のサモアとのプール最終戦では全勝締めを目指し、決勝トーナメントに向けて弾みをつけたいところです。 先発はCTB(センター)オーウェン・ファレル主将を筆頭に、PR(プロップ)エリス・ゲンジ選手、LO(ロック)マロ・イトジェ選手、そして今大会得点ランキング4位タイ(41得点)につけるチームの得点源のSO(スタンドオフ)ジョージ・フォード選手、FB(フルバック)フレディー・スチュワード選手ら豪華なラインナップで、リザーブにもNO8ビリー・ヴニポラ選手、SOマーカス・スミス選手らが控える万全のメンバー構成となっています。 一方、1勝2敗で勝ち点6の4位のサモアにはまだプール2位通過の可能性が残されています。 イングランドから4トライ以上を挙げて勝利しボーナスポイントを含む勝ち点5を獲得したうえで、29点差以上をつけること、なおかつ10月8日の日本vsアルゼンチンがどちらもボーナスポイントを伴わないドロー(ともに勝ち点2)に終わることが条件になりますが、サモアはそのわずかな可能性にかけて、まずはイングランドからトライの量産を目指します。 先発にはPRマイケル・アラアラトア共同主将をはじめ、元ニュージーランド代表のNO8スティーヴン・ルアトゥア選手や清水建設江東ブルーシャークス所属のSOリマ・ソポアンガ選手、そして日本でプレーしたWTB(ウイング)ナイジェル・アーウォン選手らが名を連ねています。さらにリザーブには元オーストラリア代表で日本でも活躍したSOクリスチャン・リアリーファノ選手が控えており、豪華な布陣で前後半を通じてチャンスを作り続け、トライの量産を目指します。 イングランドが全勝を守るか、サモアが逆転2位通過の足掛かりを作るか。リールのスタッド・ピエール・モーロイで戦いの火蓋が切られます。