フィアットが新「ゴツかわ」EV発表! 見た目だけじゃない魅力、2027年までに順次市販化へ
5台のコンセプトモデル 7月より順次発表
イタリアの自動車メーカーであるフィアットは2月25日、次世代グローバル戦略EVのコンセプトモデルを5台公開した。いずれも小型車「パンダ」の新シリーズで、7月に最初のモデルが正式発表される予定だ。 【写真】えっ、これが新型「パンダ」の姿? スポーティ仕様も登場【フィアットの次世代EVコンセプトを写真で見る】 (16枚) 5台のコンセプトモデルは形状や用途ごとに「シティカー」、「ピックアップ」、「ファストバック」、「SUV」、「キャンパー」と名付けられている。プラットフォームを共通化し、2027年までに順次市販化されるという。どのモデルが市場投入されるかは未発表。 第1弾として、シティカーが7月に正式発表される見込みだ。現行型のパンダより大型化し、レトロスタイルのクロスオーバー車となるようだ。 シティカーのデザインは1980年に登場した初代パンダからインスピレーションを得ており、四角いシルエット、力強さを感じさせるプロポーション、無骨なボディプロテクションなどを特徴とする。ピクセル状のヘッドライトも目を引く。 フィアットはシティカーについて、「高いドライビングポジションと堅牢なデザイン」により運転のしやすさと個性的なスタイルを実現し、「家族旅行に適した広さと多用途性を備えている」と述べた。
新型パンダ? サスティナブルな内装材採用
シティカーはグローバル展開を前提に、さまざまなパワートレインを設定する。詳細は不明だが、プラットフォームを共通化する兄弟車シトロエンC3と同様、ガソリン車、ハイブリッド車、EVが導入される見込みだ。 価格としては、シトロエンC3のEVモデルで2万ユーロ(約325万円)以下での発売が予想されていることから、パンダEVもこれに近いものとなるだろう。ガソリン車はさらに安価に設定されるはずだ。 インテリアデザインは、フィアットの本拠地トリノにある旧工場の「構造的な軽さ、空間の最適化、明るさ」に大きな影響を受けたという。特に、楕円形のステアリングホイールとダッシュボードは、有名な工場屋上のテストコースを参考にしたとされる。 サステイナビリティを重視し、内装材には竹や再生プラスチックなどが使用されている。こうした要素は市販車にも採り入れるという。 また、E使用後の充電ケーブルを自動的に巻き取る機能も市販車に導入される可能性がある。