ナイスガイだから勝てないわけじゃない! ノリス「ただ人生を楽しみたいだけだし、レースとは関係ない」
今年5月のF1マイアミGPで勝利して以来、好調が続いているものの2勝目には届いていないランド・ノリス(マクラーレン)だが、自身の人間性は勝ち切れない理由ではないと強調した。 【リザルト】F1第13戦ハンガリーGP:予選 ノリスはエミリア・ロマーニャGP、カナダGP、スペインGPでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に次ぐ2位フィニッシュ。直近のイギリスGPでは不安定なコンディションの中優勝を狙えるパフォーマンスがあったが、最終的に3位に終わった。 オーストリアGPではフェルスタッペンと優勝を争いながら接触リタイアとなったが、一部ではノリスが甘すぎたという非難の声もあったようだ。 その評価はユーモアのセンスがあり、飾り気がなく、よくジョークを飛ばすノリスの人柄も影響しているだろう。F1ドキュメンタリー『Drive to Survive』シリーズや彼のソーシャルメディアによって、その特徴はよく知られている。 しかしノリスは、自身の性格がレースでの勝利を妨げているのかと尋ねられた際に関係はないと答え、軟弱すぎると言われることには興味がないと付け加えた。 「人が何を言おうが気にしない。僕はナイスガイだし、できる限り敬意を払おうとしている。でも、それはサーキットで起こることとはまったく関係がない」 「人々が自分の考えだけを持ち出して、そういうことを語りたがるのと同じように、10年前、15年前、20年前に起こったことは、今とはまったく違う」 「だからもし僕が望めばもっともっとバカみたいに振る舞ってそういうペルソナを被り、人々にそういう人間だと思わせることもできる。やりたくないけどね」 「僕はまだジョークを言って楽しんで笑いたいんだ。自分の人生を楽しんでいるだけ。シンプルにね。でも、ヘルメットをかぶったら、何を言われようと気にしない。勝つためにやるべきことをやる。シンプルなことだよ」 ノリスは勝利を逃せば落ち込むものの、自信はこれまでにないほど高まっていると断言した。 「タフなレースを何度も経験し、理想的な終わり方ではなかった。でも、チームとしての自信のレベルという点では、おそらくこれまでにないほど高まっていると思う。決して楽観的でも過信しているわけでもない」 「僕らは多くのことを(良い形で)やっている。この2ヵ月間、ほとんど最高のパフォーマンスを見せている。もっと良くなることは分かっている。そのために懸命に取り組んでいる。だから気分はいい」 「ドライビングの面でも、今までで一番調子がいいと感じている。まだシーズンは長いし、状況は変わりうる。でも、チームの面でも、個人的な面でも、物事が正しい方向に進んでいることに満足している」 ハンガリーGPではトップ3が僅差の予選で見事にポールポジションを獲得してみせたノリス。見事に今季2勝目をマークし、勝ち切れないという理不尽な評価を覆したいところだ。
Ben Hunt