人気ボカロP・煮ル果実、人気楽曲の激情的な詞を再解釈 短編集で小説家デビュー
主にVOCALOID楽曲のコンポーザーとして活動し、自身の人気楽曲は1400万回再生を超える煮ル果実(にるかじつ)による短編集、『ポム・プリゾニエール』(KADOKAWA)が2024年1月22日(月)に発売される。 【写真】異色のボカロP 煮ル果実 ロックな曲調をベースとして、自ら作詞・作曲・編曲を行う煮ル果実。特に、その物語性の高い作詞の世界観は聴く人を惹きつける。今回の短編集では、考察コメントが絶えない人気曲「トラフィック・ジャム」「紗痲」「ナイトルール」の3曲を、自ら再解釈し小説を執筆した。 煮ル果実は2018年に活動を開始後、ボカロPとしての活動に加えて、Ado、ナナヲアカリ、Sou、ずっと真夜中でいいのに。等のメジャーアーティストに編曲参加、楽曲提供をしてきたが、書籍の出版は今回が初めて。 出版社は、初出版に挑戦した煮ル果実を「流麗で詩的な文体と、社会に向けるシニカルな視線。それでも溢れ出る、人生への肯定感。加えて、物語の展開が本当に面白く、本書が果たして初著書なのか、実はもう小説家なのではないかとずっと疑っていました。それくらい豊かな文才で、音楽で表した激情を小説にも載せられる、稀有な存在です。」と表現する。 煮ル果実は発売に際して、「人生初めての本を出します。自身の楽曲の世界観、想いやテーマをもとに生み出した、全く新しい物語達を詰め込みました。故に誰でも新鮮な気分で読めるストーリーになっていますが、同時にこれまでの楽曲やMVのキャラクターを知っている方々も、間違いなく楽しめる内容になっています。是非とも御賞味下さい。」とコメントしている。 楽曲ファンはもちろん、小説ファンも楽しめる珠玉の短編集となっている。
文=リアルサウンドブック