井上尚弥が苦笑 ドームでのグッドマンとのエール交換は「先走り」 対戦ラブコールのフェザー級勢には「お前ら下げて来い!」
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ボクシング・スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥が29日、所属する大橋ジムで本格的なジムワークを再開したのに際して、練習を公開した。 練習公開前には報道陣の取材にも応じた。5月6日の東京ドームでのネリ戦から約3週間。早くも9月に予定される次戦の相手が誰になるか、という話題が取り沙汰されているが、ネリ戦後にリングに上げてエールを交換したWBO・IBF世界1位のサム・グッドマンが7月にタイの選手と試合を行うことが、この日に発表された。 リングにまで上げた選手との試合実現が不透明になっていることについて話題を振られた王者は「自分が先走っちゃったんです」と苦笑いで振り返った。ネリ戦の前に聞いた話からのイメージと、実際の交渉状況が勘違いで「全然違った」のだという。 挑戦者側が王者側との試合に慎重になる、という点については「お金目当てではないんだな」「チャンピオンになりたい気持ちがある、というのをちょっと感じました」と感想を語った。 また、スーパーバンタム級での相手探しに苦心していると見て、フェザー級の選手から対戦を求めるような声が伝えられていることについては、ボクシングが「階級制のスポーツ」であることを強調した上で、「やりたいんだったら、お前ら(が階級を)下げて来い!」と思いを吐き出した。 ボクシングは1階級違うだけで、パンチの威力が大きく違ってくる。尚弥は「自分にも限界はありますから。フェザーに行く準備はしていますけど、そこはまだなんとも言えないかな」と、慎重に語った。