【函館スプリントS】松岡の抱く熱い思いは“片思い”?相棒・ウイングレイテストの力を信じて挑む重賞2勝目
「函館スプリントS・G3」(9日、函館) 相棒への愛は誰にも負けていない。松岡正海騎手(39)=美浦・フリー=が、「ウインブライトがいなくなってからは、自分の中では一番近い存在だと思っています」と語るのは、函館スプリントSに参戦するウイングレイテスト。「この馬と大きいところを勝つことを目標としていますからね」と遠くを見つめる。 デビュー前から重賞を勝てると思っていた素質馬だったが、いろいろなことがかみ合わず、勝てないレースが続いた。それでも相棒の力を信じて試行錯誤を繰り返し、3走前のスワンSで念願の重賞初制覇を達成。「なかなか重賞を勝てなかったし、自分が情けないと思っていましたからね。それだけにホッとしました」と当時の心境を語る。これまでの苦労が多ければ多いほど、その分、愛情も深くなる。当然、今回の一戦も力が入っている。「斤量59キロが鍵だけど、先行して粘れるコース形態だし、開幕週の馬場も魅力を感じています」と期待を込める。 普段のウイングレイテストについて聞くと、「馬房に会いに行っても愛想は良くないし、僕にいい顔もしませんよ」と笑いを誘う。もしかして松岡の“片思い”なのか-。いやいや、そんなことはない…はずです。(デイリースポーツ・小林正明)