ソウル市、フィリピン家事管理士、通勤規制撤廃・隔週給制導入…滞在期間の延長も
【10月21日 KOREA WAVE】ソウル市は、フィリピン国籍の外国人家事管理士を対象とした試験事業で明らかになった問題点に対応し、今月から改善策を実施している。外国人家事管理士への通勤規制を撤廃し、給与支払い制度を見直すとともに、滞在期間の延長も検討している。 ソウル市は今月2日、雇用労働省やサービス提供機関と緊急会議を開き、外国人家事管理士事業に関する改善策を発表した。先月、フィリピン家事管理士2人が事業所を無断離脱したことを受け、9月24日に緊急会合を開き、家事管理士の要望を取り入れた。 改善案には▽給与支払い方法の選択制(月1回または2回)▽勤務先の近距離配置▽午後10時の帰宅確認の廃止▽試験事業終了後に審査を経て滞在期間を3年以内で延長する案▽フィリピン大使館との協力体制強化――などが含まれている。 現在、サービス提供機関では月給制を導入しており、毎月20日に給与を支給している。ただ、一部の家事管理士から支払い期間の短縮を求める声が上がり、希望者に限り、給与を10日と20日に分割して支払う月2回支給案を導入することにした。事前調査では38人がこの方式を希望しており、今月から労働契約を変更する形で実施される。 また、1日に複数の家庭を訪問する場合は、可能な限り、勤務先に近く配置し、家事管理士の移動時間を短縮する。また、休憩できる場所の提供など、労働環境の改善も進める。 従来は、家事管理士の安全確認のため、午後10時に帰宅を確認する「通勤規制」を実施していた。これを9月26日に廃止し、全面的に自主運営に移行した。ただし、週末に外泊する際には、グループ長へ通知するよう求めている。 市はこれを受け、9月26日から帰宅確認制を廃止し、全面的な自主運営に切り替えた。ただ、安全確保のため、少なくとも週末外泊時にはグループ長に通知トークや電子メールで共有することにした。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
KOREA WAVE