33歳の記者が体験するも意外な結果に...?高齢者向けの運転技能教習体験会【佐賀県】
サガテレビ
年々割合が増えている高齢ドライバーによる事故防止につなげようと、70歳以上の高齢者を対象に行われている技能教習。運転に点数がつけられ、自分の特徴を知ることができるというこの教習の体験会がこのほど開かれました。 【県警察本部四輪車運転技能指導官 野中俊英警部補】 「高齢者の中にはもうちょっと急ブレーキ自体がですね、踏めない方もいらっしゃいますので」 依然として多い高齢ドライバーによる事故。 県警によりますと、高齢者が過失の割合が大きい第一当事者となる事故は減少傾向ではあるものの、全体に占める割合は年々上がっていて、今年は10月までに27.7%と全体の3割近くを占めています。 【車内講習風景】 「直線なったらですね、40キロ出してください」 こうした中、県警が5年前から無料で行っているのが70歳以上を対象にした技能教習。 毎週火曜日に佐賀市の運転免許試験場で開かれていて、交差点やS字・クランクなどの運転技能を免許の試験官も務める指導官が採点します。 【リポート・木村賢勇】 「私は33歳なんですが、今から試験官に運転技能の採点をしてもらおうと思います」 “運転指導のプロ”が見守る中、毎日車を運転している記者が教習を体験しました。 こちらは直線コースを使った急ブレーキのチェック。 【車内】 「大体40kmであれば11m以内に止まるような感じになってますので、全然問題ないですOKです、ただ高齢者の方になると止まれない方もいらっしゃる」 ほかにもまっすぐに走れない、右折、左折の合図が遅れる高齢ドライバーも多いそうです。危なげなくコースを2周し、“安全運転”を心がけましたが… 【木村賢勇】 「採点結果はいかがだったでしょうか」 【試験官】 「きょうの結果はですね、トータル0点以下になります。合図の時期がやはり準備が遅い」 右折・左折の合図が遅いなどの指摘を受け結果は100点満点中の0点以下に。ほとんどの高齢ドライバーも同じように0点以下となるそうです。 点数を理由に免許の返納を強いることはなく、あくまで自分の運転を見直すきっかけにしてほしいということです。 【野中俊英警部補】 「自分の今の現状を知っていただければ、免許の返納を考える方もおられるし、もう少しここを注意すればあと2、3年は車の運転はできるんじゃなかろうか、と(判断をする)助けになればいいんじゃないかなと思って実施しておりますので」 免許返納を考えてもらうだけでなく、安全に運転できる期間を少しでも長くしてもらいたいという思いで実施しているそうです。 技能教習の受講は無料ですが、事前に運転免許試験場への電話での申し込みが必要ということです。
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