1年の幸、つかみ取る 福島・本宮で「大梵天祭」
福島県本宮市の岩角山(いわつのさん)岩角寺(がんかくじ)に伝わる正月行事「大梵天祭(だいぼんてんさい)」は3日、同寺で行われた。参拝者が1年の幸福を願い、梵天を奪い合った。 青竹で作られた高さ2.4メートルの大梵天の一部を持ち帰ると、家内安全や無病息災などの願いがかなうとされている。同寺の関係者が白や金の大梵天を境内に持ち込むと、参拝者は一斉に駆け寄って、青竹や紙垂(しで)を激しく取り合った。 争奪戦に参加した二本松市の会社員男性(49)は「青竹や紙垂を取ることができ、新年のいいスタートが切れた。家族にとって素晴らしい1年にしたい」と話した。
福島民友新聞