「アピタ静岡店」を中核店舗とするセントラルスクエア静岡＝23日午後、静岡市駿河区（写真の一部を加工しています）

　静岡市駿河区の大型商業施設セントラルスクエア（CS）静岡の中核店舗「アピタ静岡店」が来年3月末をめどに閉店・撤退することが23日までに複数の関係者への取材で分かった。同店を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス（東京都）のグループ会社社員がCS静岡内の入居テナントを相次いで訪れ、撤退方針を伝えた。撤退の理由は明かさなかった。 【地図】アピタ静岡店周辺の地図（静岡市駿河区） 　CS静岡は2005年11月にJR東海社宅跡地に開業した。アピタ静岡店と専門店街でつくるショッピング館と複数の飲食店が入るグルメ館、運動用品を扱うスポーツ館で構成。隣接する駿河区役所とも連絡橋でつながっている。関係者によると、25年3月末で閉店するのはショッピング館で、グルメ、スポーツの両館はアピタ撤退後も営業を継続するという。 　ショッピング館は5階建てで、1、2階が売り場など、3階以上が立体駐車場となっている。同館前は例年11月初旬、大道芸ワールドカップのサテライト会場として観客を集めている。 　アピタ静岡店の広報担当者とCS静岡の建物を所有するJR東海不動産（東京都）は、同店撤退後のショッピング館の利活用策などについて静岡新聞社の取材に対し、「現時点では何もお答えできない」とした。