古いアパートなので、水道水が若干さび臭いです。節約したいので普通に飲んでいますが、体調を崩した場合の補償はあるでしょうか。
古い賃貸物件に住んでいると、設備トラブルのリスクが高くなります。読者の皆さんは、賃貸物件に住んでいて「水道水の色がおかしい」「さび臭い」などのトラブルを経験したことはありませんか。中には、修理費が心配でそのまま飲み続けている人もいるかもしれません。 本記事では、さび臭い水道水を飲み続けて体調を崩した場合、何かしらの補償を受けられるかということを解説します。
水道水がさび臭くなる原因
水道水がさび臭く、茶色や赤っぽい水が出てきた場合は、水道管のさびが剝がれ落ちて水中に浮遊している可能性があります。現在の水道管はポリエチレン管などが主流ですが、古い水道管は鉛管などが使用されています。水道管が長い年月を経てさびても、通常はさびが剝がれ落ちて水中に浮遊することはほとんどありません。 ただし、何らかのきっかけで水道管内の水圧が強くなると、さびが水中に流れだすケースがあります。
設備故障の修理費は原則として家主が負担
今回の例では、水道水に異常を感じつつも節約のために飲んでいたとのことですが、入居者が我慢をする必要はありません。家主には、賃貸物件を使用するために必要となる修繕を行う義務があるためです。入居者側の故意・過失によって設備を破損させた場合を除き、ほとんどのケースでは家主が全額負担で修理を行ってくれます。 水道水にあきらかな異常がある場合は、宅内水道管もしくは排水管に原因があります。いずれの場合も入居者が修理費を負担する必要はないため安心してください。水道水に異常を感じたら、すみやかに家主もしくは管理会社に連絡しましょう。
水道水が使えない場合は家賃減額が可能
異常のある水道水を飲み続けて体調を崩した場合、家主や管理会社から医療費・慰謝料などをは支払われないでしょう。鉄は人体への吸収率が低く、大部分が体外へと排出されるため、さびが混ざった水道水を少量飲んでも有害ではないためです。さびが混ざった水道水を飲んで体調を崩しても、その水道水が原因だと証明することは難しいでしょう。 また、仮にさびた水に対して苦情を入れたとしても、水道水に異変を感じながら、家主や管理会社に申告せずに飲み続けた自身の責任を問われるでしょう。
まずは家主もしくは管理会社に連絡を
賃貸物件の水道水に異常を感じたら、すみやかに家主もしくは管理会社に連絡をしましょう。設備故障の修繕費は、原則として家主が全額負担することになっています。また、設備が使用できなかった期間の家賃を減額してもらえる可能性もあります。 水道水に異常を感じながら申告せず、後日「体調不良になった」と申し出ても対応は難しいでしょう。節約は大切ですが、体調を崩しては元も子もありません。そのため、安全な水道水の入手を優先しましょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部