レノボ、「Yoga」最新ラインアップをアジア市場向けに発表--バンコク開催のイベントで
レノボはタイ時間3月27日、「Yoga」シリーズをはじめとするPC製品などにおいて、アジア太平洋地域向けのラインアップを強化することを発表した。 インテルの「Core Ultra」プロセッサー、「Copilot」搭載モデルなどでAI活用の促進を図る。セキュリティと信頼性に配慮しながら、機能性、スピード、創造性を向上させるという。 バンコクで「Lenovo Innovate ’24」開催 レノボは同日からバンコクで、12の国や地域からメディア関係者、インフルエンサーなどを集めたイベント「Lenovo Innovate ’24」を開催。その中で、「CES 2024」で披露した7つのYogaシリーズの新製品を改めて発表した。最新世代のコンシューマー向けPCをアジア太平洋地域に投入し、足場を強化する狙いだ。 具体的には、デュアルディスプレイPC「Lenovo Yoga Book」シリーズの新ラインアップとして、13.3インチのPureSight OLED タッチスクリーン ディスプレイを2つ搭載した「Lenovo Yoga Book 9i (13″, Gen 9) 」を披露。米国での販売価格は1980ドル～だが、日本でも発売する予定だという。 「Lenovo Yoga Pro」シリーズからは、シームレスなビデオ編集やスタジオレコーディングに最適で日本でも発売予定の14型「Lenovo Yoga Pro 7i (14”, Gen 9)」を披露。そのほか、3Dレンダリングやアニメーションのような負荷の高い作業向けに設計したという16型「Lenovo Yoga Pro 9i (16”, Gen 9)」の計2シリーズを展示した。 また、「Lenovo Yoga Slim」シリーズからは、米国での販売価格が899ドル～、日本でも発売予定の「Lenovo Yoga Slim 7i (14”, Gen 9)」や、「Lenovo Yoga 2-in-1」シリーズで1477ドル～の「Lenovo Yoga 9i 2-in-1 (14”, Gen 9)」、日本での販売価格（以降、日本価格は全て税込）が14万4870円～となる「Lenovo Yoga 7i 2-in-1 (14”, Gen 9)」、13万680円～の「Lenovo Yoga 7i 2-in-1 (16”, Gen 9)」を紹介した。 AI向け機能強化でクリエイターを支援 クリエイターが質の高いコンテンツを提供するためのツールの需要が高まっている。レノボはZ世代のクリエイターの多様なニーズを認識し、Yogaシリーズの新たなラインアップでクリエイティブなプロセスを強化するという。 Core Ultraプロセッサー搭載モデルでは、グラフィックスを多用するタスクや重いワークロードを処理できるように設計。グラフィックデザイン、写真編集、ビデオ制作などのクリエイターが求めるビジュアルワークを実現すべく、カラーキャリブレーション済みのPureSight Proディスプレイや鮮やかなPureSight OLEDディスプレイなどを搭載し、画面の明るさ、カラーコントラスト、精度を向上させるという。バッテリーやキーボードも改善し、電源の制約や快適性を気にせずプロジェクトに集中できるとしている。 「Windows」のインテリジェントアシスタントとなるCopilotのショートカットキーも搭載。AIにより回答やインスピレーションの獲得をウェブ全体から支援することで、創造性とコラボレーション、目の前のタスクへの集中を支援するという。 また、Lenovo Yoga 9i 2-in-1とLenovo Yoga Pro 9iでは、「Lenovo AI Engine＋」機能を駆動する「Lenovo LA AI Core」チップを搭載し、バッテリー寿命の1割向上、処理の高速化などが期待できる。最新のLenovo Yogaシリーズではプライバシーを守りつつ生成AIの活用方法などを学べる、2024年後半から段階的に公開予定のクリエイター向けソフト「Lenovo Creator Zone」も搭載する。 レノボ Asia Pacific Consumer Business LeadのLeon Yu氏は、「一般ユーザーやレノボユーザーは、レノボが実施する全ての中心にある。レノボの最新世代のコンシューマー向けPCは、この理念を証明するものだ。AIを活用した技術の利用が増加している今、私たちはAIを搭載した革新的なデバイスを世に送り出し、ユーザーを支援している。素晴らしい性能かつ多様的、生産的な新しいラインアップによりアジア太平洋地域全体のユーザーに生産性を提供し、新しいスタンダードとして確立したい」と話した。 取材協力：レノボ、レノボ・ジャパン
