出産による悪癖への“気づき” ショット復調の横峯さくらが6位発進
◇国内女子メジャー◇ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会 初日(5日)◇かねひで喜瀬CC(沖縄)◇6670yd(パー72)◇曇り時々晴れ(観衆1766人) 【画像】稲見萌寧によぎった“撤退”の2文字 過去12回の出場で7回のトップ10入り。初出場の2005年に3位、07年から2年連続2位と好成績を収めてきた。直近の3大会は2回の予選落ちなど振るわなかった横峯さくらだが、38歳で迎えた今年は5バーディ、1ボギーの「68」で初日をプレーし、首位と4打差の4アンダー6位。11年大会以来となるトップ10で発進した。 夫でキャディを務める森川陽太郎氏との間に、第一子を授かったのは21年2月のこと。ママさんゴルファーになって3年が経過したなかでも、「出産したことで(スイング時の)体重のかけ方が少しずつズレてしまった」ことで、安定したスイングを作ることに苦心している。最近は、ショット時の体重のかけ方を意識しているという。
構えてから打つまでに、「どうしても後ろ体重になっちゃって。そこに気をつけるようにしたらだいぶ安定してきた」と、この日のパーオン率は83%(15/18)を記録。後半17番(パー3)は6Iで1.5m、最終18番(パー5)も1.5mにつける2連続バーディで首位に迫った。 その悪癖に気づいたのは、前週はじめに出場した9月開催の「日本女子オープン」最終予選会だという。鷹之台CC(千葉県)で2日間36ホールを争い、横峯は5位通過で本戦の切符をつかんだ。同週の「ゴルフ5レディス」も26位で終えるなど、良い流れを継続している。
「アンダーパーで回れて、ボギーも1個しか打っていないのは評価したい。明日もしっかりアンダーパーで回れるように頑張りたい」。今季自己ベストに並ぶスコアが、復調の実感をより強いものにしてくれる。 通算23勝目を挙げた2014年「大王製紙エリエールレディス」を最後に遠ざかっているタイトル。「正直、(優勝争いができるような)そういうところではまだ戦えていない、というのはある。本当に一日一日だなって思う」と、慎重な姿勢を崩さなかった。 (沖縄県名護市/石井操)