日銀金融政策決定会合 追加利上げ見送り決定 植田総裁“賃上げ勢いなど見極めたい”
日テレNEWS NNN
日本銀行は金融政策決定会合で、追加の利上げを見送ることを決めました。 19日までの会合では、9人の政策委員のうち1人が追加の利上げを提案したものの、利上げを見送ることが賛成多数で決定されました。 植田総裁は会見で、来年の賃上げの勢いやアメリカのトランプ次期政権の政策の影響に関するデータがまだ少なく、もう少し見極めたいと説明しました。 日本銀行・植田和男総裁 「次の利上げの判断に至るには、(データや情報が)もうワンノッチ(一段階)欲しいなという所かと」 植田総裁はまた、春闘で大企業の回答が集中する来年3月まで待たなくても、「春闘はどれくらいの勢いかということが、その手前である程度わかる可能性も考慮に入れている」と述べました。 ただ、市場関係者からは、市場がすでに織り込んでいる来年1月の利上げを強く示唆する発言がなかったとの指摘もあり、会見後に円相場は一時1ドル=157円台まで円安が進みました。