巨人・大勢 トリプル胴上げ投手になる!セ連覇、日本一、26年WBCで「悔しかった」今季の雪辱
巨人・大勢投手(25)が27日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3400万円アップの年俸9000万円でサインした。入団4年目の年俸では松井秀喜らを超える球団歴代5位となった。あと20セーブに迫った通算100セーブが射程圏の来季はリーグ連覇、今季果たせなかった日本一の胴上げ投手を目標に設定。さらに準優勝に終わった「プレミア12」の雪辱を期し、26年WBC胴上げ投手も視野に躍進を誓った。 真顔だった。来季年俸を問われた大勢は「10億!」と即答。会見の場に数秒間の沈黙が続くと「うそです。推定なので。記者の皆さんにネタ提供として面白いかなと思って」と笑ってみせた。 実際は年俸9000万円。大台の1億円には届かなかったが、松井秀喜、坂本の8000万円を超え入団4年目では球団歴代5位となった。「2カ月離脱してしまった中で本当に評価していただいた。本当に代えの利かない選手だからと言ってもらった」と感謝した。3年目の今季は右肩痛で5月上旬に離脱も43試合で防御率0・88。リーグ3位の29セーブを挙げ4年ぶりV奪回に貢献し、自身初の胴上げ投手になった。 ただ、心残りはあった。DeNAとのCSファイナルステージで敗退し、日本シリーズ進出を逃した。「悔しい思いをした。(リーグ)連覇して来年こそは日本一。日本シリーズで胴上げ投手になること」と来季のダブル胴上げ投手を目標に設定。その先にあるのが、26年3月のWBCでの世界一の胴上げ投手だ。 今月行われた「プレミア12」では4試合で1失点(自責0)、2セーブと活躍したが侍ジャパンは準優勝に終わった。「本当に悔しかった。選んでもらえるような成績を来シーズン残して、この借りを返したい」。自身も出場した23年WBCで大谷(ドジャース)が立っていた世界一の瞬間のマウンドが、雪辱の舞台になる可能性もある。 文句なしの選出へ、節目の記録が通過点になる。プロ3年、127試合で80セーブを挙げ、通算100セーブにあと20。ソフトバンク・馬原孝浩と広島・栗林の178試合を抜く日本人最速は確実で、開幕から20試合連続セーブなら、NPB最速の中日・ギャラードの148試合を抜く147試合となる。「記録や見ている人の記憶に残るような選手になりたい」。大勢は真顔で、ガチだった。(青森 正宣)