カンヌ国際映画祭 2024、パルム・ドールほか受賞結果リスト。役所広司も登壇!
5月14日から開催された第77回カンヌ国際映画祭。今年コンペティション部門に参加した22作品のうち、最高賞パルム・ドールはショーン・ベイカー監督の『Anora』が輝いた。 【写真】カンヌ国際映画祭2024、豪華セレブのレッドカーペットドレスを速報! コンペティション部門の審査員長は、『バービー』の記憶も新しいグレタ・ガーウィグ監督。審査員チームのひとりに日本から是枝裕和監督も名を連ねた。
パルム・ドールはショーン・ベイカー監督『Anora』が快挙!
パルム・ドールを受賞した『Anora』は、NYブルックリンを舞台に、裕福なロシア人富豪と結婚した売春婦が親族の反対にあうというコメディ。映画祭の終盤戦で上映され圧倒的な存在感を見せつけた。 『タンジェリン』『フロリダ・プロジェクト』などのインディペンデント作品が評価されてきたショーン・ベイカー監督。カンヌには2021年『レッド・ロケット』をコンペティション部門に出品した彼にとって初の栄冠。「パルムドールは文字通り、過去30年間映画監督としての唯一の目標でした。残りの人生をどうするか、よく分かりません」とユーモアたっぷりの監督のコメントを仏ル・モンド紙などが伝えている。 注目すべきは配給会社。専門配給会社ネオンがパルム・ドールを受賞するのはなんと5回連続。パラサイト 半地下の家族』、『タイタン』、『逆転のトライアングル』、『落下の解剖学』に続く記録を打ち立てた。
主要賞の結果
【コンペティション部門】 パルム・ドール(最高賞):『Anora』ショーン・ベイカー監督(米国) グランプリ(次点):『All We Imagine as Light』パヤル・カパディア監督(インド) 審査員賞:『Emilia Pérez』ジャック・オディアール監督(フランス) 監督賞:『Grand Tour』ミゲル・ゴメス監督(ポルトガル) 特別賞:『The Seed of the Sacred Fig』モハマド・ラスロフ監督(イラン) 女優賞:セレーナ・ゴメス、ゾーイ・サルダナ、カルラ・ソフィア・ガスコン、アドリアナ・パズ『Emilia Pérez』(ジャック・オディアール監督) 男優賞:ジェシー・プレモンス『憐れみの3章』(ヨルゴス・ランティモス監督) 脚本賞:『The Substance』コラリー・ファルジャ監督(フランス)