カンヌ国際映画祭 2024、パルム・ドールほか受賞結果リスト。役所広司も登壇!
【ある視点部門】 最高賞:『BLACK DOG』クワン・フー監督(中国) 審査員賞:『L’HISTOIRE DE SOULEYMANE』ボリス・ロジキン監督 (フランス) 監督賞:ロベルト・ミネルヴィーニ監督『The Damned』(イタリア) ルンガーノ・ニョニ『On Becoming a Guinea Fowl』(英国) 女優賞:アニャスヤ・セングプタ(インド)『The Shameless』 男優賞 アブー・サンガリ(ギニア)『L’Histoire de Souleymane』 Youth賞:『HOLY COW』ルイーズ・クルヴォワジエ監督(フランス) Special mention賞:『NORAH』 Tawfik Alzaidi監督(サウジアラビア)
【短編映画部門】 短編パルム・ドール:『The Man Who Could Not Remain Silent』 Nebojša Slijepčević監督(クロアチア) 特別賞:『Bad For A Moment』 ダニエル・スワレス監督(ポルトガル)
プレゼンターに役所広司が登壇
プレゼンターには昨年ヴィム・ヴェンダース監督の『PERFECT DAYS』で男優賞を受賞した役所広司が登壇。 ジャック・オディアール監督『Emilia Pérez』に出演し、セレーナ・ゴメス、ゾーイ・サルダナ、アドリアナ・パズとともに四者で女優賞を獲得したカルラ・ソフィア・ガスコンと2ショットも。
イランから極秘出国したモハマド・ラスロフ監督
映画祭の終盤戦でもうひとつ話題をさらったのが、今回特別賞を受賞した『The Seed of the Sacred Fig(和訳:聖なるイチジクの種)』。女性の自由を求める抗議デモの実情を題材とした作品だ。 モハマド・ラスロフ監督はこれまで映画製作を通して、イランにおける死刑制度の是非や、女性の権利を問うてきた。国から反体制派とみなされ、“国家安全保障に反する共謀罪”で禁錮8年とむち打ち刑などの判決が出ている。13日にイランを極秘出国したという。 作品の上映後にはスタンディングオベーションが長く続き、モハマド・ラスロフ監督は「イラン映画界に向けた私の唯一のメッセージは、恐れるなということだ」とメッセージを発信。ヴァラエティ誌など各紙から「勇気ある物語」と賞賛の声が相次いだ。