大阪府知事選告示3人が立候補 有力2候補街頭演説で訴え
任期満了に伴う大阪府知事選挙が5日に告示され、現職と新人合わせて3人が立候補した。立候補を届け出たのは、無所属の新人で自民党が推薦する前府議の栗原貴子氏(53)。地域政党「大阪維新の会」の幹事長で現職の松井一郎氏(51)。無所属の新人で元高校教諭の美馬幸則氏(65)の3氏で、大阪維新が掲げている都構想の再挑戦の是非などが争点となり、栗原氏と松井氏の事実上の一騎打ちとなる。今月8日には大阪市長選挙も告示され、ダブル選となる今回の選挙はともに22日に投票が行われ即日開票される。
府知事選の火ぶたが切って落とされた5日午前、有力とされる2候補はそれぞれの大阪市内で第一声をあげ、府民らに支持を訴えた。 栗原氏は「大阪の成長を促すためには、仕組みではなく中身。大阪府が広域自治体として、府内のすべての市町村としっかりと連携・協力・協調しながら、それぞれの市で住んでる方々が一体何を必要としておられるのか。それぞれの必要な施策、しっかりと大阪府が耳を傾けて連携協力しながらその情報をすいあげた上で、必要があれば国にも予算を要望、国に法律改正を求め、その事ができるのは自民党ともしっかりパイプのある栗原貴子だけだと思っています」などと述べた。
松井氏は「これから日本は人口減少、超高齢化社会にはいっていく。今の時点でも大阪府で高齢者の皆さんの医療福祉社会保障費が毎年100億単位で伸びていきます。そして、とうとうこの大阪においても65歳以上の方がいま25%。これから25年しますと約4割が65歳以上になる。その時に大阪では65歳以上の方が40%になるんですよ。このままほおっておくと現役世代は高齢者を支え続けることができない。人やモノ、お金や企業が集まる大阪を作っていきたい」などと述べた。