名スカウトがドラフトで注目する“プロで通用する”7人
■新日鉄住金鹿島 横山雄哉 投手 左投左打 1m83cm、86キロ 山形中央高 ストレートは最速147キロで変化球も多彩で奪三振率が高い。 「ボールが多少ばらついて安定感はないが、左打者には嫌なタイプ。プロでも十分に通用すると思う。足を高く上げて、腕の振りが早い。独特のリズム感があるので、タイミングを合わせるのが非常に難しい。左右は違うが、ヤクルトの小川のようなタイミングだ」 ■ヤマハ 竹下真吾 投手 左投左打 1m80cm、84キロ 八幡高、九州共立大 最速149キロの本格派。九州共立大時代は広島の大瀬良とローテーを守る。 「横山に比べると腕は振れず、重たい感じがするが、安定感はこちらのほうが上。もっと粘り強さが出てきて、ボールを長く持て、うまくはまれば十分に通用する可能性が」 野手では内野手で早大の中村奨吾や、三菱重工広島の田中友博、日本新薬の倉本寿彦らの名前が挙がっているが、片岡氏は「大学、社会人の結果を出している内野手なら、守備さえ心配のない技術があれば、使えば2割5分は打つ。ヤクルトの宮本そうだった」という。片岡氏がチェックするのは、そのセンスと肩、足の運動能力である。 ■智弁学園 岡本和真 内外野手 右投右打 1m83cm、95キロ 甲子園に春夏出場。高校通算73本で投手を兼任したほどの強肩。 「10年に一人の逸材。右の長距離砲だけは、なかなか探しても出てこない。日ハムの中田翔を越えることのできる可能性を持った素材だ。投手をやるほど肩も強く、アスリート的な身体能力の高さもある。守備位置が一塁か外野という点でパ・リーグ向きかもしれないが」 ■中部学院大 野間峻祥 外野手 1m80cm、80キロ 右投左打 村野工業 50m5秒7の俊足に強肩。3年春秋はいずれも打率4割以上。“中部のイチロー” 「ドラフト候補の野手の中では、一際目立つ。足が速く、広角に打てる。ボールを待つ形とタイミングのとり方がいい。余分な力が入っていない自然体でバットコントロールが素晴らしい。3拍子揃っているしスカウトとしては喉から手が出るようなタイプ」 ■駒沢大 江越大賀 1m82cm、85キロ 外野手 右投右打 海星高 1年秋からレギュラーで大学通算10本塁打。遠投120mの強肩。 「パワーを感じる。ヤクルトの山田に似ている。センター方向への打球の伸び方からすれば、リストが非常に強いのだろう。打球が詰まっていてもヒットゾーンに飛ぶのは、その証拠」 片岡氏が独自の目線でピックアップした注目の7人。 果たして、どのチームに指名されるのだろうか?