名スカウトがドラフトで注目する“プロで通用する”7人
プロ野球ファン注目のドラフト会議が、いよいよ23日に迫った。ドラフト1位候補としては、高校生投手では、前橋育英の高橋光成、済美の安楽智大、右の大型スラッガーである智弁の岡本和真、大学生では早大の有原航平、明大の山崎福也、社会人では三菱日立パワーシステムズ横浜の野村亮介らが1位候補としてリストアップされている。かつて名スカウトとして名を馳せた片岡宏雄氏に映像と資料を見てもらった上で「俺ならば、こいつを選ぶ」というプロで通用する可能性を持った7人を選んでもらった。 プロ野球、在籍率で楽しむドラフト会議 ── 結果、どれくらいプロに残っているのか? ■ 亜細亜大 山崎康晃 投手 右投右打 1m77cm、84キロ 帝京高 ストレートは最速151キロの本格派。広島に進んだ九里と3年春から2枚看板。日米大学野球では、抑えとして4試合に投げ自責点はゼロ。 「大学生の中では、一番目につく。体があって土台がしっかりしていて馬力がある。腰の周りのいわゆる体幹が強いのだろう。こういうタイプは抑えでも使えるだろうし、使い道が多いように見える。かなりインステップしてくるが、プロで鍛えられれば、まだまだスピード出そうな伸び幅のあるピッチャー」 ■ 苫小牧駒沢大 吉岡慎平 投手 右投右打 1m85cm、85キロ 札幌日大 肘手術経験があるが、最速150キロのストレートと110キロ前後のスローカーブを織り交ぜて緩急を使える本格右腕。甲子園出場もなく中央で無名。 「身長が1m85cmもありながら投げた後の姿勢がよく重心が低い。左足の膝も割れずに踏み出しが素晴らしいのでボールが低く集まる。球道にムラがない。コンスタントに140キロを計測している。中央野球界では無名だが心配はない」 今ドラフトでは、左腕に即戦力と評判の1位候補が並ぶ。大学生からは、明大の山崎福也、法大の石田健大、中大の島袋洋奨、社会人では、ヤマハの竹下真吾、新日鉄住金かずさマジックの加藤貴之らの名前が挙がっているが、片岡氏は「誰も似たり寄ったりだ。山崎はスピードが物足りないし、石田は変化球ピッチャー。九州産大の超変則、浜田のようなワンポイント型の左もいて、球団によっての好き嫌いが出るだろう」という。その中であえて選んだのが、以下の2人。