【ボートレースコラム】〝ダイヤの原石〟西岡蒼志 兄に追い付け追い越せ
16日からの芦屋5日間開催は笠原亮が4節連続優出からVを飾った。この節で将来の笠原になり得るダイヤの原石を発見した。西岡蒼志(20=香川・134期)である。 デビュー期の前期は水神祭は挙げられず3着2本に終わった。デビュー2期目の初戦が初出場となった今回の芦屋開催。3走目には大外から冷静に最内を突いて2マーク全速で初の2着に入った。実にメリハリの利いた乗りっぷり。「ターンは人より少しうまいかなと思っています。もっと磨きたい」とすがすがしい笑顔を見せてくれた。 「元々はモトクロスに夢中でした」とのこと。そこで養われたバランス感覚と体感の強さがボートレースで生かされているようだ。 兄は5月2日に地元まるがめで初Vを飾った香川支部129期の顕心(23)。まるがめフレッシュルーキーは年明けから飛び級で初のA1級を務める四国の次世代エース候補でもある。「大きい目標はSGVですが、まずは強い兄の上を目指します」と掲げる蒼志。「そのためにスタートを安定させないと」と課題は見えている。経験と研さんを積み、水神祭から勝ちみを覚えてくれば、兄のように一気に階段を駆け上がるとみる。(保裕一郎)