トヨタ自動車は新たな不正なし 内部調査終了、国交省に報告
トヨタ自動車は5日、車の量産に必要な「型式指定」の認証を巡る不正について、発表済みの7車種以外で新たな不正は見つからなかったと発表した。継続していた内部調査を終え、国土交通省に報告した。国交省は今回の最終報告を踏まえて、処分の有無を検討する。 トヨタは先月3日の中間報告で、過去モデルの「クラウン」や「シエンタ」を含む7車種の衝突試験などで不正があったと発表。現行生産車の「ヤリスクロス」や「カローラフィールダー」「カローラアクシオ」は、国交省の出荷停止指示を受け現在も生産を停止している。 トヨタは「引き続き国交省の指導に基づいた適切な対応を進めていく」とのコメントを公表。現時点で一連の不正による連結業績予想への影響は軽微だと説明した。 トヨタの認証不正は、グループのダイハツ工業と豊田自動織機で不正が拡大したことから国が業界85社に求めた調査で判明した。 不正はホンダ、マツダ、スズキ、ヤマハ発動機の4社でも見つかった。