<僕のヒーローアカデミア>佐倉綾音と福圓美里が熱く語る! 麗日お茶子とトガヒミコの“因縁”
--「未成年の主張」は、お茶子の「ここを彼のヒーローアカデミアでいさせてください!」というせりふが「僕のヒーローアカデミア」のタイトルの伏線回収にもなっているような重要なエピソードでした。
佐倉さん プレッシャーがとても大きかったですね。だからこそ、1回しかそのシーンを演じられなかった拍子抜け感があって。
福圓さん でも、完璧だったというか、素晴らしいお芝居だった。超感動したもん!
佐倉さん ありがとうございます……!
福圓さん 原作で名シーンと言われるシーンほど、(演じる側は)グッとなるんです。「未成年の主張」はマンガももちろんよかったけど、アニメでもやっぱり泣いたんだよな。
佐倉さん よかったぁ……。
福圓さん 収録の時の「最初からフルスロットルで」というのは分かる。そこが良かった。
佐倉さん さすが音響監督さんですよね。
福圓さん でも、そういうことってあるよね。収録の時は「あ、この方向なんだ。意外だな」と思っていても、出来上がりを見ると「これだわ!」みたいな。
佐倉さん ありますね~。
◇トガヒミコとお茶子の対話 「そんなに大事なシーンだとは……」
--お茶子とトガは、敵同士ではありますが、デクという同じ人に思いを寄せているという共通点もあります。第6期の終盤では、お茶子とトガが対話する重要なシーンも描かれました。収録の様子は?
福圓さん 収録当時、実はあのシーンをそんなに大事なシーンだと思っていなかったんです。この後のトガちゃんにとって、根底になるくらい大切なシーンと思っていなくて。というのも、当時はトゥワイスのことで頭がいっぱいで、トガちゃん自身も、何がしたいのか明確なものがないままお茶子ちゃんに会いに行っているところがなくもないというか。トガちゃんにとっては、大事な人の死というのも初めてで、怒り、悲しみ、不安でいっぱいだけど変に頭は冷えている。でも理性的かというとそうではなくて、いつもはお茶子ちゃんを前にすると、お茶子ちゃんに気持ちを全部向けるけど、あのシーンでは、トゥワイスのほうに引っ張られたまま会話していたから、今までトガちゃんを演じている時とは、随分違う身体性だったような気もします。