<僕のヒーローアカデミア>佐倉綾音と福圓美里が熱く語る! 麗日お茶子とトガヒミコの“因縁”
福圓さん 特殊エンディングは、私も放送を見てびっくりした。知らなかったから「ふお!」って声が出て(笑い)。ただでさえ傷心の我々の気持ちをえぐってきやがった!と思って。
佐倉さん 私は、あそこで明確に敵<ヴィラン>を敵<ヴィラン>として見られなくなってしまいました。でも、それとは別にお茶子としての「敵<ヴィラン>の気持ちが理解できない」「トガちゃんが何を考えているか分からない」という気持ちも痛いほどよく分かって。
--第6期は、緑谷出久が雄英高校に戻ることに反発する市民に対し、お茶子が思いを吐露する「未成年の主張」(第137話)も話題になりました。
佐倉さん お茶子として大きい山だったのが「未成年の主張」でした。それまでは、第2期の「爆豪VS麗日」の反響がたくさん届いていたのですが、初めてそれを超える反響がありました。原作を読んでいらっしゃるファンの方に「あのシーンを楽しみにしています」と言っていただけることも多かったですし、アニメの放送後にも「よかったです」という反響をいただけて。ただ、自分の中ではあまり実は手応えがなくて……。
福圓さん えっ! そうなの?
佐倉さん そうなんです。「ヒロアカ」の現場って、追い詰められて追い詰められてOKテークが出る現場なのですが、「未成年の主張」の収録ではリテークがなかったんです。1カ所、聞き取りにくいところがあったようで「ここだけください」って。
福圓さん すごい!
佐倉さん だから、私自身「どういうこと!?」とびっくりして。とてもプレッシャーに感じていて、収録の直前まで原作をめちゃくちゃ読み込んで気持ちを作って、とにかく追い込まれていたのに、こんなあっさり終わってしまって「どうして!?」と。
福圓さん それは、最初から完璧だったってことだよね。
佐倉さん いや……。収録のテストでは、お茶子の緊張や震える気持ちを表現しながら、後半に向かってどんどんボルテージが上がっていくお芝居を持っていったんです。でも、音響監督さんからは「最初からフルスロットルでいいよ」と言われて。そのつもりで演じたら、さらっと収録が終わってしまって。なので、オンエアが実は怖かったというのが正直なところでした。