斉藤ブラザーズの兄ジュン、大みそかの約束は3冠奪取「俺はまだまだ満足していない。今年はDOOM!で締めてやる」
「プロレス・全日本」(31日、国立代々木競技場第二体育館) 「ゼンニチ大晦日2024」の公開記者会見が28日、都内で開かれ、3冠ヘビー級選手権試合を行う王者のデイビーボーイ・スミスJr.と挑戦者の斉藤ジュンが出席した。 プロレス大賞では満票で最優秀タッグチーム賞に選ばれ、写真集出版など一般メディア登場も爆増するなど、今年のマット界の顔となった斉藤ブラザーズの双子の兄ジュンは「2024年の全日本プロレスは最高に盛り上がったが、俺はまだまだ満足していない。もっともっと盛り上げるために、この強いチャンピオンからベルトを引きはがし、この俺がチャンピオンになって全日本プロレスを引っ張って行く。2025年は俺についてこい。デイビーボーイ・スミスJr.、DOOM!」と、シングルでもトップに立つことを宣言。 8月の仙台大会ではスミスをシングルで破っているが、「(スミスは)3冠ベルトを手に入れてから前より動きも良くなっているし、グラウンドも強くなっておるし、打撃もあまり受けたくないと言ってたが、スミスのペースに持っていかれないように、こちらのペースにしたい。チャンピオンの思い通りにはならないぜ」と慢心はない。 ジュンの3冠挑戦は2・20後楽園ホール大会で中嶋勝彦に敗れて以来で「前回も自信はあったが、あれから俺もいろいろ経験しているし、今はさらにパワーに満ちあふれてるから、もっと自信が付いている。それが力になり、結果につながるだろう」と、自身の進化に手応え十分。 「斉藤ブラザーズは今までタッグ屋でやってきてる。弟も俺もシングルでは結果を出してないから、3冠チャンピオンになればさらに上に行けるだろう。全日本プロレスがさらに上に行くためにも俺がチャンピオンになって、今年はDOOM!で締めてやる」と、重ねてシングルの頂点に意欲を示した。 初防衛戦を迎えるスミスは、仙台での敗北を「決して恐れてるわけじゃないが、打ち合いは正しい選択じゃなかった。できれば避けたい。オクラホマスタンピードを狙った時、(ジュンの)ウエートがかなりあるので自分のダメージもあって、右膝を負傷したのも敗因の一つになった。ジャックハマーもかなり強烈だった。気をつけないといけない。彼はいろんな技を食らっても、相当効いてると思うがはい上がってくるスタミナがある」と反省した。 3冠王座を保持したことで「会社のトップになり、今までのモチベーション、闘魂、闘争本能がさらにレベルアップして、責任感もさらに持っているし、忍耐力も持たなきゃならない」と、トップの自覚が芽生えている様子。「この試合に備えて、いろんなことを考えている。かなり過酷な防衛戦になると思う」と予測し、「ドリー・ファンクJr.の昔の試合を見ながらいろいろ勉強した」と明かした。 「打撃戦は避けたい」と言いながらも「彼(ドリー)の右の肘を僕も持っている。下になって亀の状態になっても、スッポンになって攻撃する。全日本ファンからの愛を右腕にしっかり閉じ込めて、愛のこもったエルボーが僕の勝ちにつながる。ファンの愛があればあるほど、このエルボーも強くなっていく」と、対応には自信もチラリ。 「4カウントを狙わないと勝てない戦いだが、必要なことをやって最終的には勝ちたい。ファイナルアンサーはDOOM!ではなく、アイ・ラブ・ゼンニッポン!になる」と防衛を誓っていた。