ソフトバンク・牧原大成が母校で講演 「気をつけているのは…」
プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの牧原大成選手(32)が20日、母校の福岡県久留米市立田主丸中で全校生徒約510人を前に講演した。牧原選手は「夢を追いかける力」について話し、当たり前のことをやり続けることの大事さを訴えた。 牧原選手は同市田主丸町出身で、田主丸中から熊本県の城北高を経て、ソフトバンクに育成選手として入団した。主力選手として活躍するようになり、2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では日本代表として世界一にも貢献した。 講演で牧原選手は入団のきっかけについて、別の選手を見に来たスカウトの目に留まり、声をかけられたと振り返った。「運も味方につけるため、日ごろの生活から気をつけている。練習をさぼって試合でミスをすると後悔する。当たり前のことをやり続けることを大事にしてほしい」と呼びかけた。 けがをした時に「若い時は悔しくて何もできなかったが、最近はできなかったトレーニングを取り入れ、プラスに捉えられるようになった」と、2025年でプロ15年目を迎える中での変化を語った。 講演後、牧原選手は「中学校は楽しかった思い出の場所で、フレッシュな気持ちになった。(今年)リーグ優勝はできたが、日本一になれなかった悔しさをしっかり持って、来年頑張りたい。僕が活躍することで中学生に元気を与えられるかなと思う」と、決意を新たにしていた。 講演を聞いた生徒会長の安陪満知さん(3年)は「日常生活でルールを守るなど、当たり前の生活がどれだけ大切かを知ることができ、とても勉強になった」と話した。【高芝菜穂子】