地域で栽培する「不老長寿の果実」ムベ 暖冬で例年より遅く剪定作業
京都府福知山市夜久野町西垣自治会(中島克巳自治会長)のムベ農園で、住民たちが不要な枝葉を切って、風通しや日当たりを良くする剪定作業を行っている。暖冬の影響で雪が少ないとみて、年が明けてから作業を始めた。春までに作業を終えようと、ゆっくり進めている。 ムベはアケビ科のつる性植物で、不老長寿の果実と伝わる。西垣では、ムベを特産品にして地元を「元気村」にと、2016年から約7アールの休耕田で栽培している。 過去には降り積もった雪の重みで棚がつぶれたこともあり、例年は、11月にあるムベの収穫祭のあと、年末までに剪定してきたが、今年は雪が少ないため1月になってから始めた。 また、昨年末には棚を支える柱を新たに45本追加し、雪害対策も万全に整えている。 自治会ムベ事業部の衣川秀正部長(72)は「雪の対策も十分にできているので、手の空いている住民が時間があるときにのんびりと作業を進め、春が来るまでに終えられれば」と話している。