市川染五郎『鬼平犯科帳』への出演は、父・松本幸四郎の「力になれたらという心境で」 鋭いナイフのような若き“鬼平”役で存在感
作品に携わった全員のこだわりを受けとってほしい
――物語では、銕三郎とおまさ(中島瑠菜、後に中村ゆり)の若いころ、そして、大人になってからの姿も描かれていますが、二人の関係性も見どころの一つですね。 おまさのほうは明らかに銕三郎のことを好いている描写でしたが、銕三郎にとっておまさは恋人ではなく、妹のような存在なので、決して恋人には見えないよう、距離感や接し方など意識しながら向き合うようにしていました。 ――池波正太郎作品では登場する料理もファンにとって大きな楽しみです。気になる料理はありましたか? 「血闘」で銕三郎がお酒を飲んでいるシーンは登場したものの、何かを食べているシーンというのはまったくなくて、「本所・桜屋敷」では軍鶏鍋を食べるシーンがありました。この軍鶏鍋がとにかくおいしくて、監督の「カット!」の声がかかってからもずっと食べていました(笑)。“鬼平”というと、やはり軍鶏鍋のイメージが強いですね。 ――「血闘」には、芋酒という珍しいお酒も登場しますが、ご存じでしたか? まったく知りませんでした。あと1年で20歳になりますので、そのときはぜひ飲んでみたいと思います。 ――お酒は飲める口だと思いますか? 母は強いほうで、父もそんなに弱いというわけではないので、飲める家系だとは思います。最初の乾杯は家族とすることになるんじゃないかな。こればっかりは自分がどう頑張っても20歳にならないとできないことですから、今から楽しみにしています。 ――公開を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。 物語自体もとても面白いのですが、何より映像が美しいです。作品に携わった方全員が強いこだわりをもって臨んだ作品ですので、そのこだわりに着目しつつ、作品に懸けた熱い思いを受けとっていただきたいです。 撮影:今井裕治 ©「鬼平犯科帳 血闘」時代劇パートナーズ
めざましmedia編集部