CL&EUROの“ダブル”を達成した選手は何人いる!? 同一年に2つの栄誉を手にした10選手と新たな候補選手たち
6月1日にはクラブの欧州No.1を決める『チャンピオンズリーグ(CL)』の決勝戦が行われ、スペインのレアル・マドリードが2シーズンぶり15度目の栄冠を手にした。そして今年は4年に一度、欧州の各国代表が覇権を争う『EURO2024』が6月17日にドイツのミュンヘンで幕をあける。 すでに各国代表の候補も含めたメンバーが発表され、本大会に向けた最終調整の場となる国際親善試合も始まった。今後、CL決勝を戦った代表選手たちも順次チームに合流していくことになる。4年に一度の大舞台を前に、『UEFA.com』では同一シーズンにCLとEUROで優勝した選手たちを紹介。これまでに10選手が代表とクラブで“欧州王者”の称号を手にしているようだ。 まずこの候補選手となるには、CLとEUROの両大会で決勝に進出し、出場している必要があり、その時点で狭き門となっている。さらに決勝でプレーし、勝者となった選手となると、ごく僅か。そして彼らのうちの半数が、直近3大会のUEROでこの偉業を達成している。
■CL&EUROの“ダブル”を達成した10選手
この栄誉を手にした最初の選手が、1964年のルイス・スアレスだ。当時インテルに所属していたスアレスは、同クラブをCLの前身であるチャンピオンズカップ初制覇に導き、同年にスペインで行われたEUROの前進大会でスペイン代表に同国初の主要タイトルをもたらした。 次にこの偉業を達成したのは、ハンス・ファン・ブロイケレン、ロナルド・クーマン、ベリー・ファン・アーレ、ジェラルド・ファネンブルグの4選手。彼らはPSVに所属し、1988年のチャンピオンズカップ決勝でベンフィカをPK戦の末に下した一戦で重要な役割をになった。その1カ月後、西ドイツで行われたEUROでオランダ代表に欧州王者の栄誉をもたらしている。PSVには当時、ヴィム・キーフトというオランダ代表選手もいたが、EURO決勝でプレーすることはできなかった。 そして過去3大会では、チェルシーに所属していたフェルナンド・トーレスとフアン・マタがチェルシーとスペイン代表で欧州王者となり、2012年の忘れられない夏を最高の形で締め括った。その4年後の2016年には、レアル・マドリードとポルトガル代表を中心選手として牽引したクリスティアーノ・ロナウドとペペが両大会の決勝でプレーし、栄誉を手にしている。 そして特殊な形でダブルを達成したのが、2021年のジョルジーニョだ。新型コロナウイルス感染症の流行により、EURO2020が延期となったことを受け、2021年にチェルシーでCL制覇を達成したイタリア代表MFが唯一のダブル達成者となった。 ▼CL&EUROのダブル優勝経験者 1964年:ルイス・スアレス(インテル/スペイン代表) 1988年:ハンス・ファン・ブロイケレン、ロナルド・クーマン、ベリー・ファン・アーレ、ジェラルド・ファネンブルグ(PSV/オランダ代表) 2012年:フェルナンド・トーレス、フアン・マタ(チェルシー/スペイン代表) 2016年:クリスティアーノ・ロナウド、ペペ(レアル・マドリード/ポルトガル代表) 2021年:ジョルジーニョ(チェルシー/イタリア代表)